すべてはプライベート・オピニオン

主に小説や漫画やアニメや映画についての覚書を不定期で放り投げます。基本ネタバレ注意。

BANANA FISH #4

漫画作品「BANANA FISH」(吉田秋生小学館)の4巻読了後覚書です。

※以下、4巻までの内容のネタバレを含みます。

 

 

■あらすじ(Amazon商品ページより引用)
ディノに傷を負わせることはできたものの暗殺には失敗、アッシュも負傷してしまった。ディノを本気にさせてしまったため、ニューヨークにいることが危険になったアッシュたちはマックス・ロボの意見でアッシュの故郷、ケープ・コッドへと脱出した。アッシュの生家に身を寄せた一行は久しぶりにおだやかなひとときを過ごす。だが平和な時は長くは続かなかった。ディノの部下たちの襲撃を受け、アッシュの父親が負傷、義母は殺されてしまう。その頃、ニューヨークではディノと中華街のボス、李(リー)一族との間で取り引きが行われ…。

■あらすじ(コミック5巻冒頭掲載のあらすじより引用)

(略)ディノはチャイニーズ・マフィアの李一族と手を結び、アッシュを追う。アッシュは、ドースン博士の家のコンピューターから、「バナナフィッシュ」は、恐るべき麻薬であり、軍が関与している可能性をつきとめた。チャイニーズ・マフィアは、アッシュを罠にかけるため、アッシュの仲間のマックスの家族を襲わせた!

 

 読後直後大枠感想

4巻でやっぱり一番印象に残るのは、ドースン邸でのアッシュと英二の会話(足手まといだから帰れ云々)。読みながらの細切れメモでもだいぶあらぶったのだけど、もう初っ端「足手まといだ」って入りをしたにもかかわらず、即座に溢れ出るアッシュから英二へのリスペクトときたら。帰国させるためにわざと冷たく突き放そうとしてるのに、そのリスペクトがもう隠せず普通に出ちゃってるアッシュの心の優しさが尊い
3巻までは、「ついてきたきゃ勝手にしろ。ただし自分の身は自分で守れよ」って、まあ言っちゃえば普通の他人の距離感というか、アッシュは特にそれどころじゃなかった感あるんだけど、4巻のこのシーンで、はじめてほんとにちゃんとアッシュと英二が正面で向き合った気がする。これまでは、アッシュがどんどん前に前に自分の目的地に走って行ってて、英二は自分のためにそれを追いかけてついてきてたって感じで、おんなじ方向は向いているけど、人間関係としてちゃんと向き合ったことはなかった。みたいな。
バナナフィッシュがいよいよもってやばそうなしろものだと気づいて、このままじゃほんとに死ぬ可能性あるからと、英二にここを去るように促した。「足手まとい」って口にも出して、それに対する英二の反応をみた。そこではじめて(というか改めてちゃんと?)アッシュは、なぜ英二が今ここにいるのか、とか、出逢ったあの日に彼が自分に対して示した無償の行動とかに思い馳せて、感謝したんだと思う。だからこそ、「ついてきたければ自分の責任で勝手にしろよ」じゃなくて、「銃の無い世界で生きられるおまえはもう関わるな」という心からの忠告になったと思う。最初を除けば、あの会話中のアッシュ→英二のセリフは、ほんとに英二を尊重する気持ちに満ちているようしか感じないもの。
アッシュのこと、ほんとに巻を重ねるごとに好きになる。どんどん推しになっていく。

 

読みながらメモした細切れ

・アッシュが居ないとこの父親もそこそこ悪くない態度。アッシュの故郷での過去話。
・アッシュが7つの時 アッシュが入っていた少年野球チームの監督 退役軍人
・ある時アッシュがひどい格好で帰ってきた 何があったのか一目でわかった
・7つとかとんでもないな……
・もちろん警察には届けたが、相手が町の名士だったので信じてもらえなかった
・「ほんとうに彼だったのか」「おまえが誘ったんじゃないのか」
・いや億が一こどもの方から誘ったとしてもまともな大人ならノっちゃだめだろ。なんだその質問。
・「あいつは診察台の上でなんにも言わなかったよ…ただでっけえ目ェあけてオレたちのやりとりをきいていやがった」「だからオレはヤツに言ってやったのさ いいから黙って好きにさせろ そのかわり終わったらカネをもらえってな」
・うーん。ちゃんと警察に届けるあたり、まったく最悪の父親ってわけではなさそうだけどそれにしてもその結論は……まあ警察に行ったのにまともに取り合ってもらえないんじゃもう諦めるしかないのか。自分の息子は、もう戦わずにただ受け入れるしかない。しょうがないってなったのかな。
・アッシュが8歳の時、父親の銃でその退役軍人を撃ち殺した。
・警察が家を調べると地下室からゴロゴロ子どもの骨が出てきた 「コッド岬の青髭」 ひえええ
・事情が事情だから罪にはならなかったがこんな小さないなか町。人のウワサもある。→フィラデルフィアの妹のところにやろうとしたが、アッシュは家出してしまった。
・そんな悲惨な目にあった子に対してケアが足りんよケアがー
・しかし同行の四人全員に自分の知らんところでこんな過去暴露されるアッシュ……親友のショーターも知らないことなのに
・「…だけどアッシュは強いなあ…」「そんなつらい思いをして…それでもぜったいへこたれないんだものなあ…」
・こういう話を聞いて、ただ「かわいそうに」とか「つらかっただろうな」とか過去のアッシュへの同情的な目線にならず、今のアッシュの強さへのリスペクトの目線になる英二がなんか素敵だと思った。
・みるからに怪しいグラサン男二人がアッシュ父の酒場へ。
・アッシュどうやってこの男たちを察知したんだ。野生のアンテナか?
・若干唐突なマックスから伊部さんへの英二の話題振り。
・怪我によるスランプ。萎縮して跳べなくなった英二。
・「オレはもう1度あいつを跳ばしてやりたい…そのためならなんだってしてやりたいんだ…」
・伊部さんがカメラマンになったきっかけを作ったのも英二。伊部さんが最初に認められた写真のモデルが英二だった。 ほー!それはまた…
・言わば恩返しという伊部さんにそれは違うなと言うマックス。ほほう?
・「きみは彼になりたかったんだろう? 違うか?」
アマデウス症候群 「愛しくて愛しくて憎い――オレのアマデウス!」
アマデウス症候群、知らない言葉なのでググったら、モーツァルトアマデウス)とサリエリの戯曲に基づく言葉らしい? 「自分より超越した才能、魅力を持つものを妬み、恨みながらもそのものを愛してしまう状態(サリエリモーツァルト)」
・映画化もされてるらしい。もー、また要履修映画が増えたな!
・こんな話されちゃったらなんか一気に伊部さんと英二の関係性が、表面に見えてるだけの単純な保護者・被保護者というだけのものではなくなってしまうではないか。うっすらとした影すら見えるではないか。
・アッシュを探しに出かけたショーターと英二は、まだ明かりがついているアッシュ父の酒場のそばにいるアッシュをみつけるが様子がおかしい。家の中から発砲された銃弾で割れる窓。
・「決まってる!タコぼうずの追手だ!」 さすがショーターは状況把握がすばやい
・父とジェニファが人質にとられる。やはりディノ・ゴルツィネが差し向けた殺し屋だった。
・マックスの「動くな!警察だ!!」作戦(二回目) カーライトの逆光で目潰し
・あージェニファが!この人好きだったのにあっというまに!
・「父さん!!」のアッシュの顔……グリフと同様、父親に対してだって、アッシュの中には家族への愛が残ってる。
・背後からアッシュを狙う敵はショーターがナイフで仕留めた。頼りになる!
・ハワードさん「ジェニファ!」って言ってるコマめっちゃマックスに似てない?笑 前髪が違うけど
・アッシュ父は強盗を装ってアッシュ達を逃す
・「やるじゃねえか…マフィアのボスにタテついたんだと?」
・なんか…再開時散々あばずれだのなんだの言ってたから、ここでちょっとでもアッシュを認めてくれる言葉をかけてくれてよかった、と思っちゃった。アッシュのために。
・おまえのやりたいようにしろ たなの後ろのカネをもってけ
・「死ぬなよクソおやじ!!」「おまえもなバカ息子…!」
・P44とP45の2ページ、アッシュがすごくいい顔してる。少年漫画の主人公みたい。
・ゴルツィネと李の会談
・アッシュとのいざこざの原因は暗殺用の薬物。「チャイニーズ・マフィアの市場をおびやかすもんではござーません。誤解です。」というゴルツィネから李への説明。
・ただこの説明だけでは信用しないだろうから、ヨーロッパ地区のヘロイン市場の一部を任せる⇔アッシュ一行を捕まえる協力をする、という取引を持ち掛ける。
・これで李はアッシュたちの協力者から真逆の立場になったわけかー
・「「月龍」をお貸ししましょう」→なんか不穏な空気が流れているが、私はもう女っぽい見た目の黒髪中国人が「月龍」だってTwitterの紹介ツイートで知ってるんだ!登場したらもう速効でわかるぞ。
・P56の右下のコマのアッシュのかんばせ素敵
・シリアスに見せかけてニワトリ泥棒。これはまたひとつアニメで楽しみな場面が出来てしまったな。(アニメのクール・話数によってはカット対象だろうけど…)
・前も「タフだな~~」って言ってたけど、英二がアッシュのこと「ホントたくましいな~~」って言うの好き
・誰か来る気配を感じ取るアッシュ ショーター「さすがだぜアッシュ」英二「ほんと猫みたい…」
・一行が居た場所は実はすでにL.A.内の公園だった
・うわーこの夜景もアニメでいい感じに描写してくれー カット対象になんないでくれー
・L.A.に別れた奥さんがいるマックス イラついて神経過敏 運転もアッシュに代わるし吐く笑
・マックスの息子マイケル かわいいーー!!
・別れた奥さんジェシ
・アメリカでは子供の誘拐のほとんどが養育権訴訟に負けた親の犯行。闇が深い…
・伊部さんがジェシカとも知り合いだったので家には入れてもらえた
・この(元)夫婦、なんてひどい会話だ
・アッシュとマイケルの並びのコマ、かわいいがすぎる
・「しらー」×2回 表情の違いが面白い。2回目とか伊部さんの顔がほんとに怖いぞ!
・「おばさん!」
・年上女性とアッシュの組み合わせもまた妙なり
・「マイケルにちゃんと説明するんだな 父親としての義務だぜ」 よく言ってくれた伊部さん!
・「子どもってのは親を選んで生まれてくるわけじゃねえってことわかってんのかよ ハズレだからとりかえてくださいってわけにゃいかねーんだぜ!」 同年代の立場からの伊部さん、子どもの立場からのアッシュ、両方から非難されるマックスおじさん。
・例の住所を電話帳で調べる。エイブラハム・ドースンじゃなくて「アレクシス・ドースン」
ジェシカはアレクシス・ドースンを知っていた。カリフォルニア大の病理学の教授。
ジェシカ興味津々
・さっそくドースン博士の家に乗り込むことに
・門が開いている不用心さ あやしい
・おばあさんの悲鳴 ぼっちゃまが黒眼鏡の男たちにさらわれて
・人さらいは逃がすも、さらわれそうになった「ぼっちゃま」は確保(残念私もう知ってる!こいつが月龍だ!こいつ敵!)
・でもあくまで紹介ツイートでみただけだからこの人が最終味方になるのか敵のままなのかは知らないんだよなあ。どっちもありそうだけど。
・設定的には「ユーシス」という名のドースン博士の息子とのこと。(このおばあさんもグルだろうなあ。ばあやとかそういう人かな)
・しかしTHE・アジアンビューティーって感じの顔だなあ。確かにおきれいです。
・ショーター「英二に似てるなァ」 同じアジア系ってことで欧米勢が言うならともかく、中国系のショーターをしてこう言わせるレベルなのか
・月龍は李の手先だと思うけど、ショーターは全然知らないんだ。まあなんか李が「闇を支配する月です」とか言ってたし奥の手的存在で表に出ないから知られてないんだろうな。
・血の繋がりは無い養子
・ドースン博士は半年前から行方不明
・ところ変わってN・Y。お久しぶりのジェンキンズ警部とチャーリー。
・アッシュたちはN・Yを出たので警察の管轄外に(FBIの管轄)
・警部はゴルツィネと李の接触したことを掴んで怪しんでいる。殺されたスティーブン・トムソン、バナナフィッシュ、アッシュ、チャイナ・タウン――つながる要素。(ジェンキンズ警部によるちょっとした「これまでのあらすじ」かな)
・ドクター・メレディスは警察が保護する前にこつぜんと姿を消した
・えーこれ自主的に身の危険を感じて姿をくらましたとかならいいけど殺されたってことなのかな!?
・ゴルツィネもアレクシス・ドースンを狙う
・エイブラハム・ドースンの動機はカネと兄を見返すこと。なんか見るからにコンプレックス多そうなキャラ造形だもんな…
・ゴードン大佐にアポイント 「例の件」 誰?
・場面はふたたびドースン邸へ ドースンがいなくなる数日前に、殺されたスティーブン・トムソンとドースン博士が言い争っていた?(月龍の言葉だからまるっきり信用できないけどなこれ)
・ドースン博士のパソコンから情報を引き出すことを試みるアッシュ
・このシーン、コンピューターの扱いに時代を感じる笑(伊部「くっそ~~新人類め!」マックス「大っきらいだ!インテリの不良少年なんて」)
・P104のアッシュはなんだかとっても猫っぽい
・「それにしてもこれだけ書斎を引っかきまわしてるのにだれもコンピューターにさわった跡がないってのも不思議だよな?」
・ここの月龍をみやるアッシュ、コナン君の「あれれー?おかしいぞー?」に通じるものがある。
・「ショーター…あのユーシスってヤツを調べられるか?」 アッシュはユーシスが気になるご様子(そうだよ!そいつは月龍という敵側だ!)
・後ろから近づくユーシスに即座に反応するアッシュ
・「うしろから人に近づかれるのって好きじゃないのさ…育ちが悪いもんでね」 このアッシュ大変小憎らしかわいい顔をしている。
・「あんた――足音を立てないんだな」「ショーターはドタバタそりゃあ やかましいぜ…同じ中国人でもずいぶん違うもんだな」
・ユーシスを疑ってることをもう本人相手にまったく隠していないアッシュさん 表情がもう猫っぽい猫っぽい
・コンピューターへのアクセスはパスワードではじかれてて難航中
・「ねっ ぜんぜん受け付けてくれないのよ つれないわ」
・ここ、アニメになったとき、アッシュの声優さんほんと頼みます。色っぽくお願いします。
・対英二には背後ノーガードアッシュ びっくり月龍
・割とあっさりパスワード解明。わざわざ印つけるなよー笑
・What is the “BANANA FISH”?
・ドースン博士のパソコンから、「バナナフィッシュ」が人間ではなく薬物の名前ということにアッシュ達もたどり着く。「全く未知の麻薬」
・ところ変わってL.A.チャイナタウン。ショーターは、「ユーシス」の身元を調べてもらっていた旧友?のソニーと待ち合わせ。
ソニー、その辺に実際居そうという意味で等身大のかっこいいあんちゃんって感じ。
・ユーシス・ドースン 16歳 中国名:陽李龍
・月と反対の「陽」、「李」・「龍」って、もう名前だけであやしいわ。ほぼ答えだわ。
ソニー、ショーターに逃げろと忠告。いい友達やん。
・李華龍登場。N・Yの李王龍の弟。
・あれ?前は李大龍って名前出てなかった?李王龍って同一人物だよね? 中国語の名前のルールよくわからぬ。
・マックス的には、バナナフィッシュは麻薬の密輸ルートのコードネームである説だった。
シシリアンシチリア島
・ディノ・ゴルツィネはコルシカ人秘密結社の大立者(おおだてもの)
・ここの「フォーサイス」はググった感じ、「フレデリック・フォーサイス」でいいのかな? スパイ小説作家とな。
・博士のPCの中の記録が15年前、ちょうどあのベトナムでの事件のときまで遡ることからの、マックスの懸念とは?
・いつの間にか博士のPCのパスワードが書き換えられている。
・ユーザーであるドースン博士が書き換えた。これ以上の情報の引き出しは不可能。
・軍関与の可能性に気づくアッシュとマックス ヘタをすれば国家レベルのスキャンダル
・「ミミズだと思ってつかんだのがヘビのシッポだった だからビビってるのか?」
・アッシュ 軍の関与が事実なら自分の手におえるしろものではない。でもどうしてもケリをつかなければならないことがある。
・「殺されたスキップやほかの仲間や… オレ自身が自由になるために…」
・ディノと対等に取引するためにどうしてもその記録がいる
・アッシュとマックス、記録を渡す渡さない口論 マックス、アッシュを犬死させるわけにはいかない
・「そうか…いいだろう それならオレを殺してから持っていけ!」
・マックスにもアッシュと同じくらい強い覚悟がある。かっこいいよマックスおじさん!
・ショーターから月龍について、特に不審なところはないと報告を受けるアッシュ P144の2コマ目のこのアッシュ好き。しゅっとしてて。
・李家はアッシュ・ショーターを援助してくれると言っていたのに 事態が変わった
・ショーターに対する李の命令 アッシュ一行のスパイをしろ
・「友だち? 美しい話だが白人小僧とわれわれ同胞とどうハカリにかけるつもりだね?」
・ショーターのようなタイプが逆らえないとは、ほんとに華僑の民族としての絆というか鎖というか、特別なものなんだなあ。
・“月龍”に従え 李家の血を引く者
・ショーターは張大飯店の跡継ぎ。あー姉さんもいたしそう言われればそうなのか。でも料理の腕は残念とのこと。
・ショーターは「ユーシス」に詰め寄る。李華龍に脅されていたソニーの調査報告はあてにならない。
・「ユーシス」の腕輪に三つ目の龍。李一族の紋章
・そんな身元がわかるようなもん身につけるなよ!笑 まあそれがわかる奴にはバレても問題ないってことだろうけど。
・ユーシスが月龍 うん知ってた! わりとあっという間に判明したんだな。
・本名が大龍で、王龍が継ぐ名前か(称号みたいなもの?) なるほど
・表向き李一族の息子たちは6人 月龍は影の7人目の末子 
・「繁栄の陰の流血は日常茶飯事のことだ いわば光につきまとう闇のようなもの…」 闇を司る「月」の名
・この月龍、表向き敵ながら途中から陰で協力してくれる味方ポジションになるか、またはラスボスにはならないけど要所要所ですげー鬱陶しい感じの敵になるとみた。
・「なぜおまえの兄は…李大人は急にアッシュを見張れなんて言いだしたんだ?」 「大人」は要はMr.みたいなものという理解でいいのかな。
・「兄が かつておまえたち同胞のためにならないことをしたことがあったか?」 ここでもまた「同胞」かあ…
・アッシュ なるほど手強いヤツだ
・敵にアッシュの力が認められてるシーン好き。なんか心躍る。
・伊部は出版社に連絡。日本領事館と移民局にかけあって帰国調整をする。
・「あの山猫小僧がグリフィン・カーレンリースの弟だった――それだけで何か因縁めいたもんを感じるよ」
・もうもうなんか前巻に引き続きグリフを挟んだマックスとアッシュの二人がもうたまらんのだが。
・マックスは最後まで追うつもり。伊部さんも英二を日本に送りとどけたらなんとかしてもう1度戻ってくるつもり。おお!まじか。
・「オレだっておまえと同じ気持ちだ… オレの武器は やっぱりカメラさ」「…待ってるぜシュンイチ」
・くー!ここの大人組、かっこいいな!
・帰国について英二をどう説得するか。
・恨まれるの覚悟で一服盛ること考えている伊部さん。いや、それはどうだろう?!
・「オレが話してやってもいいぜ 言いにくいことをはっきり言ってやればいい おまえは足手まといだって」
・憎まれ役をかってでるアッシュ。マックスは全然だけど笑、伊部さんがわかってくれててよかった。流石です。
・「シュンイチ!オレはなんであの小僧をムシが好かないかわかったぞ!ヤツぁ女房にそっくりなんだ!」「気のせいかツラまで似てる気がしてきたぞ!」 でも結婚までしたほど好き合った相手なんだから結局根っこは好きなんだろうマックス?んん?笑
・「おまえは足手まといだ だから日本へ帰れ」「…――― …きみにそう言われると… 返す言葉がないな…」
・「……」 無言のとこのコマのアッシュの表情さあ 口元さあ
・足手まといなんて言うの一番アッシュの本意でないことだよね。1巻の英二の雄姿をみろよ!
・「確かにぼくは自分で自分の身を守れないし きみの足をひっぱってばかりだったね… 迷惑ばっかりかけて…」「そんなことはない おまえはオレとスキップを助けてくれたじゃあないか」
・あ、アッシュがちゃんとそれ言ってくれてよかった! でもアッシュ、直前に足手まといって言っといてそれは、手のひらくるーっじゃないすか。普通に耐えきれなくて言っちゃった感がアッシュいとしい。
・「オレは なんの代償もなく他人に助けてもらったのは あれが初めてだ」
・「オレが銃を持ち腕をみがくようになったのは …そうしなければ生きていけなかったからだ」「銃など持たずに生きていけるなら それにこしたことはない」
・「おまえとオレでは住む世界が違いすぎる」
・もうさー 出だしは「足手まとい」から始まりつつも即行で自らそれ否定して、要は「銃の無い世界で生きていけるおまえはもう関わるな。危ないから」ってことを言ってるアッシュの優しさね!なにこの尊さ…
・「…わかったよ  …でも もう もう少し… 考える時間くれないかな…気持ちの整理つかなくて… 長い時間じゃないから…」
・もう が重なってるのが英二の動揺をあらわしている。。考える時間「を」、とか、気持ちの整理「が」、とか、助詞が抜けてるのもさあ なんかもうさあ
・「いいさ おまえはオレのできないことができる だからおあいこさ」
・とどめにもちゃんとアッシュは英二の強さを認めてかつそれを伝えてるんだよ!オレにできないことができるって言ってんだよ!アッシュなんてかっこいいやつなんだ!!
・「出番だぜイベさんよ」「すまない―――アッシュ…」「もうけ役は高くつくぜ 1本貸しだな」
・月龍がちょいちょい不穏な三点リーダを 英二、月龍に利用されるんじゃない?
・「…あれはアッシュの本心じゃあない オレが頼んだことだよ」「…いいんです―――もう」
・最終的にちゃんと自分が悪役になろうとするというか、子どもがついた不本意な嘘に乗っかって自分がちゃっかり儲け役になったりなんかはしない伊部さんはいい大人だ。
・「ぼくは彼より年上なのにいつも彼に助けられてばかりで なんたって人生経験でバッチリ差をつけられちゃってるものなあ…」「彼の言ったこと…やっぱり正しいんです ぼくは確かに足を引っぱるだけなんだ」「でも…わかってても彼の口から…ああはっきり言われると… それじゃぼくはいったいなんのために…ここまで来たのかなって…」
・そして英二ー…… アッシュの言ったこともういっかい脳内再生しよ? 最初以外は英二のこと認めてしかいないよ!アッシュは根本的に優しい子なので、結構あの会話で彼ボロでてましたよ!!
・伊部さんの「アッシュの本心じゃないよ」っていうのも英二に通ってないよなあこれ。しょっぱなの「足手まとい」だけが英二の脳内リフレインしちゃってる感じ。その単語だけを、英二自身の中の劣等感とか無力感とかにつなげちゃって自分から自分を貶めちゃってる感じ……。だって「助けられてばかり」って客観的にみてそんな?って思うもの。自分で思いこんじゃってるよ。これは棒高跳びでのスランプが底で繋がってて根深いんだと思う。跳べなくなって、伊部さんに「助けられて」、アメリカに逃げてきた自分……。
・「ぼくはいったいなんのために」っていうの、前に棒高跳びのスランプ話が出たときに、伊部さんが英二に言ってた「なんのために跳ぶのか」というセリフとリンクしてる気がする。スランプになって、自分は「なんのために」をみつけなきゃいけないのに、アメリカに避難した先でもみつけられない、っていう失望感なのかな……ここの英二は。
・泣くほどの気持ちがここにある英二。いや、病院でアッシュの覚悟について察した時点で既に泣いてたけども。
・アッシュ、やけ酒
・最初わかってなかったくせに笑、アッシュのにやりきれなさに理解を示すマックス。ああーやっぱりこの二人いいー
・PCのパスワードを変えたのだからアッシュ達がバナナフィッシュの情報を手に入れたことを博士は知っている。博士とゴルツィネが組んでいたら当然ゴルツィネの耳にも入っている。今度こそアッシュだけではなく、全員が危ない。
・アッシュとマックス、ふたりともそれぞれに戦いの覚悟をもってN・Yに戻る。
・「これがオレのやりかただ 必ずほんとうのことをつきとめてやる」
・もうサビだから何度でも繰り返すけど、アッシュとマックスのこの完全に足並み揃えて協力する感じじゃない(オレはオレで、おまえはおまえでやれ感)にもかかわらず、ひしひし漂うこの共同戦線・同盟軍感さいこー!!
・P177の5コマめ月龍の顔、妖艶
・「あの日本人の少年を拉致する」 ほらー やっぱりー
・ところで同じアジア人だけど月龍からみても英二は「少年」なの? 月龍は16歳で英二は19歳だよね? 高一と大一は結構大きな差なのでは。英二がアジア圏的にも結構な童顔だったとしても、かりにも棒高跳びというスポーツで実力者だったんだし、体格自体はそんなに年齢を裏切るものではないんじゃないのかなーと思うんだけどな。
・月龍の元々の目的はアッシュを生け捕りにして兄に引き渡すことだった。うわー無理そー笑
・「ぼくの訓練された「動き」に気付いたらしい 正直いってこんなことは初めてだよ」「彼はほんとに野生の獣だね」 いいぞーもっとアッシュのこと褒めて褒めて。
・「きみたちはずいぶんと彼を大事にしてるんだねえ…」「近づく者の気配にあれだけ敏感なアッシュが あの少年に対してだけはまったく無警戒だった」「つまりそれが彼の弱点というわけ 敵にあれほど強いのに被保護者にはまるで甘い」
・いうほど英二に被保護者感は感じないんだけどなあ少なくともいまのところは。
・オーサーのファーストネーム出るのここが初だっけ? フレデリク
・そうかショーターは、ここではじめて李とゴルツィネが手を組んだこと知ったのか…。
・英二をおとりにしてアッシュをおびきだす作戦
・N・Yにいる姉のことでも脅されるショーター 両親の死後母親代わりに育ててくれた姉
・李一族を尊敬していたショーター 異国の地で根を張って矢おもてに立って血を流し導いてくれた李一族のおかげで自分たちが無事に暮らしていけるのだと両親も言っていた だから李一族にどんな黒いウワサが出ようと1度として疑ったことはなかった
・「だが 今は違う!」
・信じていた、尊敬していた李一族が結局はウジムシ野郎で、親友アッシュへの裏切りという不本意極まりないことを強制されるショーターの苦しみ。相手が同胞であるが故の苦しみ。これ今後ショーターどうなるんだ……アッシュとの関係は?
・月龍は月龍で、この放心した顔…。王龍や華龍と違って、根っからどす黒いってわけでもなさそうだよなあ。疑問や迷いは無いにしても、自分達李のやり口に思うところはありそう。これが味方化フラグなのかそうじゃないのかが今後どうなんだろう。
・弁護士のジョージと電話中のジェシカ、アジア系(というか十中八九中国系)の男三人に襲撃されるところで4巻終了。