すべてはプライベート・オピニオン

主に小説や漫画やアニメや映画についての覚書を不定期で放り投げます。基本ネタバレ注意。

BANANA FISH #9

漫画作品「BANANA FISH」(吉田秋生小学館)の9巻(※単行本準拠)読了後覚書です。

※以下、9巻までの内容のネタバレを含みます。

 

 

■あらすじ(Amazon商品ページより引用)
ストリートキッズのボス、アッシュはバナナフィッシュの謎をめぐり、コルシカマフィアのボス、ディノ・ゴルツィネと対立。一度はディノに捕えられたが脱出し、反撃に移った。ディノの力でストリートキッズのボスになったオーサーを追い込み、1体1の決闘に持ち込んだ。しかし、地下鉄の駅で決闘の最中にオーサーの部下が乱入、アッシュの抹殺を企てる。だが、アッシュの反撃に遭い失敗。それどころか、その行動が立会人のケインとシンをアッシュの味方につけることになってしまった。計画が失敗したオーサー一味は、地下鉄に乗って逃亡。追撃したアッシュはオーサーの部下をすべて倒し、彼に迫るが…!?

■あらすじ(コミック10巻冒頭掲載のあらすじより引用)
(略)アッシュはディノの手下オーサーを倒したものの自らも深傷を負い、警察に捕えられてしまった。現場に駆け付けた英二もまた警察に。英二はその後釈放されるが、今度はチャイニーズ・マフィアの月龍にら致されてしまう。かろうじて命をとりとめたアッシュだが、病院も安全な場所ではなかった。渡欧中だったディノが帰国するとの情報が流れる中、何者かがアッシュの殺害を企て、殺し屋を送り込むが失敗。すると今度は市警に圧力をかけ、アッシュの身柄の拘束を要求してきた。FBIの名のもと、アッシュは精神衛生センターへ連れ去られる。翌日、TVにはアッシュ死亡のニュースが…!

 

総括

 個人的9巻ハイライト↓
①オーサーとの決着、アッシュの本音。
②唐突怒涛の月龍→英二猛口撃。ぼくのかんがえるさいきょうのあっしゅ(by月龍)
③ジェンキンズ警部&チャーリーとアッシュの関係性
④色っぽさブーストの入院アッシュ
⑤対アッシュ対チャーリーでイケおじ度ブーストのマックスおじさん。

 

読みながらメモした細切れ

・逃げずに小細工無しの勝負をすることを要求するアッシュ。アッシュに「ボス」と呼びかけ、応じるオーサー
・市警がはやくもケイン達に追いついたもよう。
・「…きかないのか? なぜオレがおまえをこれほど憎むか」「卑怯者と呼ばれようがマフィアの犬とさげすまれようが―――すべてはおまえをオレの目のまえから消したかったからだ……」
・このセリフからするとオーサーの中では、「自分が組織のトップに立ちたい」という自尊心や虚栄心よりも、「アッシュ憎し」という感情のほうが一連の動機としてより強いのか? ニュアンスがうまく言えないけど、オーサー→アッシュのベクトル上、ベクトルの発生元である自分自身より、ベクトルが向かう先のアッシュに感情が集中している感じ。
・「なぜかわかるか?」「――ああ …だがそれはオレのせいじゃない」「――そうさ」
・「そうだろうとも――おまえが望んだわけではないだろう…だが だからこそオレはおまえを憎む」「オレの魂をかけて おまえを憎む!」
・ここ1回読んだだけじゃ意味合いがよくわからなかったけど、7巻のアッシュと英二の喧嘩で出てきたワードを借りるなら、要は「持たざる者」であるオーサーは、アッシュが「持つ者」であるが故に彼を憎んでいる、ということでいいのかな。
・↑の認識で合ってることを前提として、オーサーがここで「そうだろうとも」「おまえが望んだわけではないだろう」って言ってるのがすごく好きだなあと思った。「才能」ある人間を憎んでいる「才能」の無い人間がいたとして、「才能」ある相手から、「お前が俺を憎んでいるのは俺に「才能」があるからだってわかってる。でもそれは俺のせいじゃないぜ」って言われたら、普通怒髪天ついて逆ギレしない?(相手が言ってることは正論だから、あくまで「逆ギレ」だけど。)でもそこでこのセリフが出てくるってことは、敵役ではあるけれども、やっぱりオーサーはある意味でアッシュの理解者の一人なんだと思う。アッシュを理解するからこそアッシュを憎むorアッシュを憎むからこそアッシュを理解する。
・電車を止めて、二人は外へ。
・わざわざ英二を回収してくれるボーンズとコング!好き!
・しかしアッシュこんな目立っちゃって、オーサー倒しても市警からどうやって逃れるんだろう…
・駅と駅のド真ん中あたり、高架上に止まっている電車。誰も近づけない。
・線路の上とか超戦いづらそう…レール邪魔で足場が…
・右肩を撃たれて不利だけど今のところ五分五分のよう。というかそう考えるとオーサーも普通に強い。
・現場に着いた英二の呼びかけによって隙ができてしまうアッシュ。左腹部を刺される…
・こら!安い敵キャラみたいにナイフの血なんか舐めるんじゃありません!
・カウンターで右腹部から喉を流れるように刺したアッシュの勝利。高架下に転落するオーサー
・沸き上がるアッシュコール
・「日本へ帰れ!!」「!」
・「オレは――おまえに見ていられたくないんだ!!」
・これ、このせりふ好きだけど悲しい。悲しいけど好き。
・英二を日本に帰そうとするのは、勿論第一には英二の安全のためだろうけど、これ以上自分の姿を見られたくないという思いがあるんだと思うと…その後ろめたさと、もう後には引けない、戻れないという覚悟が…
・市警に包囲されるアッシュとストリートキッズの面々
・勝利するもののオーサーにくらった腹部の刺し傷が結構重傷なもよう。その場に倒れるアッシュ。
・そんな場合じゃないのはわかってるんだけど、P37のアッシュがべらぼうにいやらしい。
・救急車で運ばれるアッシュ
・「…なんてヤツだ… 強え… おっそろしく強え…とてもかなわねえ…」 アッシュの強さにうちのめされてる?シン。もとから「勝算ナッシング!」とは言ってたけどいよいよまじで「こんなん殺すの無理」って感じかな。地下鉄内での様子も合わせると若干憧れというか崇拝の感情もあり?
・「ボス!」「ちくしょ――てめえらアッシュをどこへ連れてく気だよ!」「ボスになんかしやがったらただじゃおかねえからな!」
・いやどう見ても救急車!病院!治療!と思いつつ、子分がかわいくていとしい。
・救急車で運ばれるアッシュに追いすがったせいでどさくさに市警にまとめて連行されてしまう英二。(そしてちゃっかり逃れているボーンズとコング)
・「これを全部――ひとりで…」「なんてこった…」
・市警もドン引きのアッシュ無双
・「…いくら身を守るためとはいえ―――おまえの爪と牙は鋭すぎる ――アッシュ」
・空港で待機中のマックスと伊部さん。当然英二は来ていない。
・「…アッシュじゃなく英ちゃんの気が変わったのかもしれない」「ほんとにこのままあのふたりを引き離してしまっていいんだろうか」「ほんとにそれが英ちゃんのためになるんだろうか?」
・「オレは――日本の息苦しさから逃がそうと思ってあいつをアメリカへ連れてきて あいつはこっちへ来たらほんとにいきいきとしてさ…ほんとによかったと思ってるんだ」「特にアッシュと知りあってからはね 生まれた国も人種も育った環境も何もかもちがっても それでももうこれ以上望めないほどの親友をあいつは見つけたのに」「なのにオレはまた引き離そうとしている」
・実際のところこれまでの展開で伊部さんがアッシュと英二のふたりと一緒にいてふたりをみていた場面って、そんなに多くないんじゃないかと思うんだけど、その伊部さんからみてもすでに「これ以上望めないほどの親友」にみえるんだ…
・「傷つけまいとしてかえって傷つけてしまってるんじゃないかって そんな気がするんだ」
・「危険だからといって逃げてしまっていいんだろうか…ってね」「……… そりゃあむずかしい問題だな」
・こういう顧み方をできる伊部さんも、ここで慎重な返答をするマックスも、どっちも大人として大好きだなあ。マックスも妻子を持つ夫であり父親だから「気持ちはわかるがそうはいっても」っていう立場になるよねそりゃ。
・空港のTVニュースから、アッシュとオーサーの勝負を察したマックス、市警に電話してチャーリーとジェンキンズ警部のもとへ急ぐ。
・はやくも病院に群がるマスコミ。ジェンキンズ警部は重要容疑者かつ唯一の証人であるアッシュに護衛をつける。
・手術中のアッシュ。助かる見込みは五分五分。(いや、確実に助かるだろうけど)
・「そんな目で見るな…」「そんな目でオレを見ないでくれ」「オレは――」
・麻酔中、自分がショーターと英二を殺す夢をみるアッシュ…
・「オレは人殺しだ」「人殺しだ!」
・「患者が 泣いてます――涙が」
・「―――ふん それでもまだ少しは人間らしい感情が残ってるってことか 何しろ30人は殺してるって話だからな」「それでもわれわれはこいつの命を助けなきゃいけないんだ」
・ここ、アッシュ寄りの視点で話を読んでると「なにをー!」てなるけど、冷静な第三者視点の発言として嫌いじゃない。こういうのも必要。さっきのジェンキンズ警部もだけど、ここで「この少年もかわいそうに…」とかなるのはおとぎ話であってリアルじゃない。
・「英…」
・留置所の英二。「あれはどういう意味なんだろ…」「こんなとこにぐずぐずしちゃいられないのに 今すぐにでもそばへとんでいきたいのに―――」
・マックスと伊部さんがチャーリーを追って病院に到着。オーサーの死、アッシュの重体、英二の行方不明を知る。
・チャーリーはアッシュの護衛だが市警がとっくにマフィアに丸めこまれていることなんて勿論知らない。アッシュが危険だがチャーリーに説明する術が見つからないマックス…
・傷が腹膜に達しながらもアッシュの手術は成功。手術には耐えたのであとは助かるか体力次第。
・「一見きゃしゃに見えるがよくきたえられたハガネのような体」
・そんな場合じゃないけど(再)、手術室から運ばれるアッシュの横顔が美しい…
・留置所のシンとケイン 「…アッシュが気になるか?」「……」 今度は否定しないシン
・「ヤツは死にゃしねえよ」「あんなオーサーみたいな野郎にゃヤツは殺れやしねえ いや―――だれだってヤツは殺れねえ」「ヤツがよっぽどスキを見せねえ限りはな… てことはだれにもヤツは殺れねえってことだ」
・考えすぎかもしれないけど、今後の展開のフラグになりそうな発言やめてください!
・しかしシンにしてもケインにしてもこの評価…やっぱアッシュは頭ひとつどころじゃなく他から抜きんでてるんだなあ。まさしく「別格」って感じ。
・シンと英二だけが釈放されるもよう。なぜ?
・「…見ない顔だな どこのグループのものだ?」 このセリフシンのボス感出てて超好き。
・この二人5歳差かあ。でもこの場の力関係は完全に14歳>19歳…
・「あ…ぼくは―――日本人なんだ アッシュの友だちで…」「友だち? アッシュの?」
・「友だち?」はたぶん「友だち!?」ぐらいのニュアンスだろうな…空想上の生物みたいな
・「ふん 日本でもおまわりはいばってんのか?」 この英二に向けたようにみせかけて警察に悪態つくシン・スウ・リンかっこいいねえ
・シンと英二を出したのは月龍だった。英二はそのまま別の車へ。
・なんかこの月龍前より体格いい?服のせい?シンと並んでるせい?なんか男っぽい気がする。
・あと顔の系統、月龍⇔英二より、月龍⇔シンのほうが似通ってる気がする。登場当初は「英二に似てるなあ」とかショーターが言ってたけど。
・「アッシュにはかまうなと言っておいたはずだぞ」「おまえがアッシュに心酔する気持ちもわからないではないが これ以上めんどうを起こされるのもこまる」
・ほほう?心酔?
・「なんだって!?オレがいつあいつに――」「素直になれよ おまえは強いものが好きなんだろう?」
・「崇拝と反発か なかなか複雑だな シン?」
・それすごくいい
・ショーター絡みでどうなることかと思ったけど、そのポジションすごくいいぞシン。今後が楽しみ。
・仲間と同様ケインも一緒に釈放されるよう月龍に頼むシン。シンとケイン、あっという間にそこまでの縁を結んだんだな。やっぱりボスどうしというのは通じるものがあるのか(7巻でも同じこと言った)。
・しかし「お安いご用だ」ってコルシカ・マフィアだけじゃなく、李一族にまで市警は丸め込まれてるの?警察組織どうなってるの?
・手荒なまねはせず客人として扱えと言うものの英二を閉じ込める月龍。えー何する気?
・廃人状態の華龍さん。これどうみてもBF投与されてるじゃん…第二のグリフじゃん…
・後には引けないとか言ってたけど、月龍やっちまったなー
・ゴルツィネの屋敷では月龍本人もドン引きしてたけど、今度はシンがドン引きですよ。
・なんかここまでは割と小さいながらもきりっとしてて男前な顔してるシンだったけど、華龍出てきたシーンから急に顔かわいく幼くなったな。ボスとしてのキリっと感を作ってない素の年相応の表情ってことかな。
・「どうした?シン――おまえ兄さんがきらいだったろう?」「実はぼくもなのさ」
・月龍高笑いめっちゃ似合いますね。
・しかし対アッシュで月龍は今後どんな役割を? ショーターのことがあるし「次会ったら殺す」って言ってたからアッシュから月龍側へはともかく、月龍のほうからアッシュに敵対する明確な理由は今のところ特に無いような? BFの横取りとか狙うならどっちかというと対ゴルツィネじゃ? マフィアどうしの駆け引きというか。
・手術は成功したもののアッシュはまだ危篤状態。集中治療室にいるのでジェンキンズ警部たちもまだ面会できない。
・「ほんとうにあの少年がその―――殺人犯なんですか? とてもそんなふうには…」「彼を外見で判断すると痛いめを見るよ先生 われわれがいい例だ」
・意識混濁中のアッシュ。
・「体が――動かない 手足がまるで鉛みたいだ」「オレは死ぬのか」
・「なんて静かでおだやかなんだろう あの苦しみが まるでウソのようだ」「悲しみも 喜びも 何もかも死はやさしく奪う」
・死神さんちーっす
・いやもうほんとにそんな場合ではないんだけど、アッシュが色っぽすぎる。
・英二を見つけることができなかったマックスと英二はとりあえずアッシュ達の隠れ家高級アパートへ。
・暗がりの部屋でリンクスメンバーに囲まれるマックスと伊部さん。野生動物が音もなく忍び寄ってる感じ出てていい。
・アッシュの無事を聞いて安堵する子分達。一瞬で少年の顔に戻る彼らがかわいい。
・マックス達にもリンクスメンバーにもわからない英二の行方は月龍の屋敷内。
・「ここから出してくれ」「きみが行ったってどうにもならないだろ アッシュのところへ行ったってきみのできることなんかなんにもないじゃないか」
・おっとなにやら不穏な雰囲気。
・アッシュの手術は無事すんだことを月龍から聞かされてとりあえず安堵する英二。「…よかった」のコマの英二の表情がたまらん。
・ただし悪い知らせもある。ゴルツィネが、早ければ来週にも帰国!
・「アッシュ・リンクスが重傷で動けないなんて―――あの悪趣味なオジサンがどんな顔で舌なめずりしたか目に浮かぶようだよ」
・うん…めっちゃいそいそ帰国準備してるんだろうな…
・しかし帰ろうと思えばアメリカ帰ってこれるのか。「マフィアのテーブル」につくための渡欧とはなんだったのか。いや、というより無理を通してでもこの機は逃さんってことか。オーサーも死んじゃったし。
・「帰る!こんなとこにぐずぐずしちゃいられない!」「そうして?それでいったいきみに何ができるわけ? きみがなんの役に立つんだ」
・「友だちだって?笑わせるね 身のほど知らずとはこのことさ――いったい自分をどれほどのものだと思ってるんだい? あの比類ないアッシュ・リンクスとくらべて!」
・え、月龍って英二に対してこんな敵対心(?)むきだしな感じだったっけ? 5巻で「あんたを見ていらいらする」とは言ってたけど。(というか読み返したら「あんた」呼びから「きみ」呼びになってるんだな。ここも、自分の立ち位置を前より若干上に持ってきてる気がする)
・「アッシュにはね 友人なんぞ必要ないんだ 彼は野性の獣なんだ――自由でだれにも支配されない美しい獣なんだ」「彼には絶対の崇拝者かオーサーのような敵対者か それ以外の人間は必要ないんだ」
・「ましてきみなんか彼の足をひっぱるだけさ そんなこともわからないのか? 頭が悪いね
・おうおうおうおう
・月龍一体どうしたの??
・なんか唐突に「解釈違い地雷です!!!」みたいな勢いで持論自解釈を述べだしたぞ…5巻のゴルツィネ邸ベッドでもなんかそんな雰囲気あったといえばあったけど、あの時はまだ事実に即した客観性はあったよ。
・なんか「ミザリー」を思い出してしまうじゃないか
・「…ぼくはよくよく年下にバカにされるタチらしいけど…」「でも…こんなに他人にむきだしの敵意をぶつけられたのは初めてだ… なぜきみは…」
・そりゃそうでしょうとも… この「まじで呆然」って英二の表情が秀逸。
・でも英二にいらいらするタイプの人間にはこのセリフと表情は火に油でしょうな
・あれ、また「あんた」呼びに戻ってる。
・「あんたは他人に――アッシュのように庇護欲をかきたてられるか さもなきゃめちゃくちゃに引き裂いてふみにじってやりたくなるか――そのどっちかの気分にさせるらしいな 残念ながらぼくは後者のようだ」
・ここはあくまで「月龍の」解釈だから別にこのセリフ=事実と思う必要は無いと思うけど、アッシュ→英二は「庇護欲」かなあ?その要素が無いわけではないと思うけど基本的には違う気がする。英二の安全のために隠れ家アパートから出さない・帰国させようと試みるってとこだけみればそうだろうけど(月龍視点だとこれは知らないはずだから、月龍からすると「アッシュがさらわれた英二を追いかけ、ゴルツィネ邸屋敷で救出した」ってとこだけだけど)、根本のアッシュの本音はあの「今だけでいいからそばにいてくれ」と「これ以上お前に見ていられたくない(だから日本に帰れ!)」だとすると、それは庇護欲じゃないと思う。言ってみれば行動として外に現れている表面的なところだけを見ると月龍の「庇護欲」解釈になるのかと。まあアッシュと英二の内情なんて知るよしの無い第三者なんだからそれが当たり前なんだけど。
・「「理屈抜き」の悪意というのは存在するんだよ? きみには想像もつかないんだろう?」
・嫌味だなー笑
・「さて きみをどうしようか」
・ほんとに英二をどうする気なの月龍??さっぱり読めん
・どうでもいいけど英二と月龍はほぼ同身長っぽい
・その頃マックスとスティーヴン。ゴルツィネの裏金を取り仕切っていた財務顧問弁護士ディスペンサーの腐乱死体発見の一報。死後1か月は経過。誰に、なぜ消されたのか?(普通に「なにアッシュにしてやられとんじゃこらー」なコルシカ・マフィア内の制裁?)
・ゴルツィネの帰国予定をマックスも知る。アッシュのことは別として、失脚後あとがまが決まるまでの財務整理のための帰国。ありゃまあ。それはまた「この恨み晴らさでおくべきか」状態だろうなあ。
・アッシュが意識を取り戻した!しかしあいかわらずきれいな顔だな!雨が吹き付ける窓越しという演出の妙。
・「…また死にそこねたな」「そんなことをいうものじゃない 助かってよかったじゃないか」「…そいつはどうかな」
・「…自分のしたことはわかってるな?」「もちろん(シュア)」
・「お前ももう18だ 子供(キッド)ではない」
・あ、この時点で18歳になってるんだ? 7巻でチャーリーが市警チームにアッシュの説明するところでアッシュ17歳と言っているから、そこからここに至るまでに誕生日を迎えたということ? 英二がいつうまれかわからないけど英二ももう20歳になってる?
・「法に守ってもらおうなんて思ってない 今まで法を無視して生きてきたんだ  今さらそんな虫のいいことは考えていない」
・本音はともかく、ここで「法なんかくそくらえだ」語調にならないの、地味にアッシュのかっこよさだと思う。法を無視して生きてきたことに自己擁護の言い訳をしないところが。自ら「そんな虫のいいこと」と断じているのが。
・あとここ、枕に流れる髪の毛が壮絶に色っぽいのでアニメでもお願いします。「さらっ」と髪の毛動いてほしいです。アニメなので。
・「そうか…それならいい…」 警部のこの表情…
・「ゆっくり休みなさい ただし護衛の警官をつけておくからそのつもりでな」「見張りだろ?」「“護衛”だ」
・うーーお久しぶりなだけにやっぱりこのジェンキンズ警部たちとアッシュの関係もいいなあ。彼らがいるから具体的にどうなるというものはそう無いのかもしれないけど、ジェンキンズ警部とチャーリーの存在は、ほんのわずかであっても確かにアッシュのまわりの救いのひとつではあると思う。
・「…あれがつい2・3日前まで生死の境をさまよってた人間のセリフですかね あんなタフなガキ見たことがない…あいつは弱音を吐くってことがないのかな」「もし死刑が廃止されてなかったら あいつはソファにでも座るみたいに電気イスに座るんですかね」
・医者にとどまらず市警にまでしょうこりもなく「あのおぼっちゃんが(本当に)殺人犯なわけで?」と言われるアッシュ
・高架下でみた英二と、オーサーを刺殺した瞬間を思い出すアッシュ
・ナース四人衆w
・ここだけアッシュの顔がぜんぜん違うのだが笑
・この中ならキャロラインが好みです。
・「頼むからここから出してくれ!刑務所のほうがよっぽどマシだ!」
・「白衣の天使が聞いてあきれるぜ!頼むからあのお色気ねーちゃんたちをオレに近づけないでくれ!!」
・アッシュはお色気押せ押せねーちゃんが苦手か笑 拳銃や格闘でどうにかできる相手でもないし、8巻で「その気ンなりゃよりどりみどり」とは言ってたけど、アッシュは実際に女慣れしてる感は正直無いものな
・「…あんた英二に会ったかい? あいつ…ここに来た?」
・気を失う直前があれだし、あの時点であそこに居たなら今に至るもまず帰国はしてないだろうし、そりゃ気になるわな。
・「えっ あっ ああ! だが会わせるわけにはいかないんだ 弁護士以外は」「………」「しかたないだろう!? おまえは容疑者なんだぞ 自由に面会させるわけにはいかないんだ」「…ふーん」
・もうさっきからアッシュの顔面が無駄にきれいで読む手が止まる
・英二が行方不明なことは勿論アッシュに話すわけにはいかないチャーリー。「ふーっ あぶねえ 気がつかなかっただろうなー こいつ無駄にカンがいいからな」
・でもまあなかなかの言い訳だったチャーリー。今のところアッシュも勘づいてはいない。
・検事局のアルパーさん。洋画や海外ドラマでよくみる、発音難しくて(?)何回も名前間違えられる系の人だ!
・知能テストとカウンセリング
・「…オレがただのイカレポンチか 本当のイカレポンチか調べたいわけ?」
・ムカ~~ってしてるチャーリーがかわいい。このコマ、アッシュもジェンキンズ警部もみんなかわいい顔をしている。
・「ところで字は読める?」「…どういう意味ですか?」「数字は読める?アルファベットは書けるかな?」「ええ…まあ」「わからない単語や文法があったらエンリョなく聞いていいんだよ いいねアッシュ」「…そりゃどうもご親切に」
・猫被って敬語を使ってるアッシュが好きなんです。
・しかし完全に舐めくさっておる。まあ他の一般的な不良少年を念頭に置くと無理からぬことかもしれないけど、一般大衆の想像の域ならともかく検事局の人間がこの偏見ぶりは職務上問題でしょう。
・「イヤな野郎だ あんなテスト無意味ですよ 彼は精神異常でもなんでもない おつむのできはあのバカより数段上ですよ!」 フォントまで変えてプリプリ怒ってくれるチャーリーほんと大好き
・「わずか8歳で性的暴行を受ければ法と秩序なんぞくそくらえと思うようになっても無理はないと思ってね」「…――――」「加害者と被害者は紙一重か…やりきれんな」
・初めて性的暴行を受けたのはお父さんの話だと7歳のはずだけど、青髭を撃ち殺したのは8歳だから、警察の認識だと8歳なのかな。どっちにしろあまりにも幼すぎる。いや、被害年齢は関係なく性的暴行そのものが救いようのない犯罪。
・「この「6」はひょっとしてミスプリントの可能性は? それともぼくの知らない新しい数学理論でしょうか? なにしろ小学校もまともにでてないもので」
・猫をかぶっているようで微妙にかぶっていないこのアッシュも好き。これは「クリス」じゃなくてあくまで「アッシュ」
・しかし知能テストに出題ミスなんてあるのか?
・「それじゃ次のテストを――これはなんに見える?」「あんたの奥さん(ユア・ワイフ)?」
・このアッシュ最高
・測定結果はIQ180
・この顔が見えない肥えたおじさんはたぶんキッパードでいいのかな。スマイルズ?が横にいるということは。
・ひと晩2,000ドル!? 仮に5巻の翡翠ピアスと同換算として1ドル約140円→約28万円!?たっか!(いや本来値段なんかつけられないしつけるべきでもないけども)
・「あの頃はもうヤツが手をつけていて他人に切り売りするのが惜しくなったんだろう」 ゴルツィネさん…
・「頭もよかったとは気の毒に!」 なんだとお。
・ゴルツィネからは生け捕りにしたなら引き渡してほしい旨の要請があるが、キッパードとしては一刻も早くアッシュに死んでほしい。「運のないヤツだ 美しいだけなら少しは長生きできたものを」
・ゴルツィネよりよっぽどキッパードのほうがむかつくのだが
・ナース姿の暗殺者がアッシュの病室へ
・尿瓶だけじゃなくて注射も当番制なんかい!(でも疑うとっかかりになったんだろうな。助かった)
・もう何回でもいうけど寝転がって頭傾けてるアッシュ色っぽすぎるんです。髪の流れとかさ…
・重傷なのにめっちゃ動くアッシュ
・病院服の背中側ってチラリズムしちゃうよね
・白黒だからそこまで気にならないけどアニメでカラーになったら目のやり場に困りそう
・取り押さえるも暗殺者は毒で自死
・チャーリーと一緒にしれっと病室に入ってくるマックス
・匂い(がしないこと)で気づいた。何も匂わない=自分の気配を現場に残さないことが殺しのプロの第1条件
・でもそれでばれるぐらいならむしろそれっぽい匂いをつけたほうが真のプロと言えるのでは? ケースバイケース、臨機応変ってことかな。
・さすがに動きすぎて傷が開き、出血で倒れるアッシュ マックスキャッチしてくれてありがとう!!
・おひめだっこに反応してしまう…
・マックスの手の位置
・「だめだ これじゃとても動かせん 今動かしたらこいつは死んじまう」「どうすりゃいいんだ ゴルツィネが戻ってくるってのに!」
・コマのカメラの都合上そうなっちゃったとはわかってるんだけど、マックスが都合2回ほど、ひめだっこの頭と脚の向き入れ替えてる感じになってて、いやめっちゃ動かしとるアッシュの負担はんぱないからやめたげてって思ってしまった。
・暗殺の失敗により、キッパードは市警に手を引かせ、ドクター・マナーハイムなるものの研究所?にアッシュを引き渡す感じ?研究所ってBF関係?
・「マナーハイムにそういう趣味があったのか」って自分を棚に上げて貴様よくも。ろくに顔出てきてないけどやっぱキッパードは単純にむかつくタイプの敵役だわたぶん
・マックスはアッシュをお見舞い中(いいの?)
・「おかげでいい運動になったぜ 食っちゃ寝だから太りそうだ」
・また太るの気にしてる。意外に美意識?が高いアッシュ。身長的にどう考えても135ポンドは痩せすぎだと思うよ!
・「自分でも歯がゆいんだ…自分の身体が思うようにならないなんて」 
・今回の暗殺がゴルツィネの差し金ではないことはアッシュはわかっているもよう
・「奴ならオレを生け捕りにしてなぶり殺しにするはずさ それが可能なこんなチャンスをあの変態おやじが逃すはずない」「オレを植物人間にしちまったらせっかくのお楽しみがフイじゃないか」
・これアッシュ自身の口から言えるの相当鋼メンタルだと思うのだが。
・そしてスルーできない貴重な二の腕裏露出(もうちょいで脇まで見えそうだからこのコマとくに色っぽいのかな)
・ゴルツィネの帰国の噂がマックスからアッシュに伝えられる
・「ふうん…いい剥製職人は見つかったのかな」
・実際まじで剥製にしようとしてたらいっそ感動するその執着に
・マックスはゴルツィネの帰国に合わせて“GOOSE”の二重帳簿を国税局にばらし、ディスペンサー弁護士の不可解な死についてもぶつけるつもり。(なお、ディスペンサー弁護士は“GOOSE”だけでなく、コカインでもうけた金の洗浄もしていた)
・あ、やっぱり面会は許可制か。マックスはジェンキンズ警部のお許しあると言ってるけどほんとか?(すぐばれる嘘だからほんとか。)
・「必ずここから出してやる それまで十分気をつけろよ」「あんたが?」「父さん(ダッド)を信じろ じゃあなぼうず」
・「ぼうず(マイ・サン)?」「頭がおかしいだけだ 気にすんなよ」
・もうマックスとアッシュはずっとこんな関係でいてほしい
・マックスお見舞い中のアッシュ、コマによってめっちゃ髪の分け目変わるけどどれも美しくてむしろいろんな顔みれて嬉しい。ありがとうマックスおじさん(?)
・「…あいつどうしてここへ来ないのかな…」
・このセリフふきだしまでちゃんと揺れてる…声優さんの演技楽しみ。
・しかしこのせりふ、ほんとに本音がぽろりと出たのか、チャーリーに探りを入れるために呟いたのかどっち? たぶん後者かなと思うけど…(マックスじゃぼろださないだろうからチャーリーを探ったとか。探るつもりじゃないならとりあえずマックスに聞いてる気がするし。それか、マックスは知らないだろうと思ったから聞かなかった?)。
・「あ!英二なら来ないよう言ってあるんだ 前にも言ったろ?来ても会わせるわけには行かないんだよ だから」「…オレはひと言も“英二”とは言ってないぜ」「……(まずい)」
・致命的なぼろは出してないけど嘘がへたくそなチャーリー。腑に落ちない表情のアッシュ。
・アッシュの身柄はN・Y市警からFBIに引き渡されることに。ぜったいさっきのキッパードの差し金じゃん。
・国立精神衛生センターへの移送が決定。精神になんらかの障害を持つ犯罪者が多数収容されている…さっきの「研究所」ってここかな。
・署長はことなかれ主義感あるけど、現場の人間じゃない管理者のトップとしてはまあこうなっちゃうのかな。
・「この数ヶ月で何人の人間が死体置場(モルグ)送りになったと思う!?」「君はやけにあの小僧の肩をもつが奴のしたことを肯定するのかね!?」
・「個人的な感情を抜きにして言えば――――」「私は犯罪は悪であり“かっこいい”悪や許される悪などは存在しないと思っています そういう意味でなら私は彼を否定しています」
・「個人的感情を抜きにして言えば」がミソ
・アッシュ本人は自分を「かっこいい悪」や「許される悪」なんて確実に思ってないだろうけど、アッシュを外から見てる第三者は、彼をそういう風に見る人も少なからずいるよね。たとえば子分の一部とかでも。そういう層が一定数はいるだろうことを前提に、作中でジェンキンズ警部がこういうセリフを言うのはとても大事なことだと思う。
・しかしこれでジェンキンズ警部とチャーリーは職務上一切アッシュ案件にかかわりを持てなくなるんだろうなあ。登場が減ったら悲しい。
・マックスは「ニューズ・ウィーク」の編集長にBFと上院議員殺しのネタを上申。フリーでいくのは限界があるため記者として契約し権利と保護を得る。なんとゴルツィネにインタビューする予定。一回屋敷に捕まってるから、今更ながらめちゃ危険な気がするけど…
・「アッシュから目を離さないでくれよ」と言った矢先に、すれ違いざまさきほどのFBIが。
・「ケガ人なんだぞ!歩かせる気か!?」 チャーリィー…!
・しかしチャーリーもなす術ないまま、移送されるアッシュ
・一方月龍の屋敷では、たびたび英二が脱走を試みるも失敗しているようす。というか月龍はほんとに英二捕まえて何がしたいんだ?アッシュが出てくるまではお預け?
・移送の間用心のためアッシュは目隠しをされている。しかし車の左折右折潮の香り音などで大体の行き先は見当つけてるみたい。さすが。
・あまりにも「FBI」のステレオタイプすぎて逆におかしいと。FBIじゃない人間がFBIを装えるということは相当大きな組織がバックにいることになるけど、アッシュはキッパードやスマイルズが裏にいることもすでに知ってるものな。
・ドクター・マナーハイム。また「THE・マッドサイエンティスト」みたいな風貌のキャラが出てきたなあ
・窓が無い&監視カメラ付きの病室。あやしさしかない。
・レストランで酔いつぶれているチャーリーのもとへ、マックスが急いで駆けつける。
・思いがけずマックスが警官を辞めた経緯が判明。警官の上司が麻薬の売人とつるんでいた。マックスが仲間になるのを断ったためその上司はマックスを殺そうとした。マックスにとって、チャーリーにとってのジェンキンズ警部のような人だった。
・予想外にめっちゃ重い過去だった…
・「今晩ひと晩だけはかんべんしてやる だが明日になったら立ちなおれ!!」 このマックスめっちゃかっこいい。人生経験の重み。
・すぐ立ち上がってマックスを追いかけるチャーリーも偉い。明日を待たずに今日のうちに立ち直った。なかなかできることじゃない。
・「…歩けるか?」「うん…」「いいスーツをだいなしにして悪かったな」 大学とか職場の先輩後輩感ある。このふたりも好きだー。
・マックスはさっそくスコット弁護士名乗りで、国立精神衛生センターにアッシュの面会を依頼
・「あいつどうなるかな…」「…わからん…」 このマックス超イケおじ
・本物のスコット弁護士登場。お久しぶり3巻以来?
・アッシュ死亡のTVニュース
・ケインのグループにしてもシンのグループにしても、それぞれのボスに大急ぎで子分が伝えに来るほど、アッシュの死はおおごとなんだなあ。別グループなのにすごい存在感だ。
・「死亡しました」が頭の中でリフレインする英二君のこの絶望感よ…
・よくよく考えたら英二はオーサーに刺されたアッシュを見た直後、「日本へ帰れ!」「おまえに見ていられたくないんだ!」って言われて、アッシュは救急車で連れていかれて、「うそだ!そんなことあってたまるもんか!」「アッシュ無事でいてくれ どうか無事で!」ってとこからの、アッシュに会えずじまいでいきなりこのニュースだからそりゃきつい。
・いやもう確実に国立精神衛生センターの裏側にいる人たちの情報操作でしかないし、アッシュが本当は死んでないのは展開的に明白だけど、それはそれとして、ニュースを知ったマックス、ストリートキッズ、英二達それぞれの描写はなかなか心にくるものがある。次巻以降の展開、特に英二君にできるだけ早くアッシュ生存が伝わって欲しい。