すべてはプライベート・オピニオン

主に小説や漫画やアニメや映画についての覚書を不定期で放り投げます。基本ネタバレ注意。

BANANA FISH #10

漫画作品「BANANA FISH」(吉田秋生小学館)の10巻(※単行本準拠)読了後覚書です。

※以下、10巻までの内容のネタバレを含みます。

 

 

■あらすじ(Amazon商品ページより引用)
バナナフィッシュの謎を追うアッシュは、暗黒街のボス、ディノ・ゴルツィネと対立。そして軍や政府関係者まで巻き込んだ陰謀の存在を知る。だが、彼との闘いの中で深傷を負い、彼の部下を殺した殺人犯として警察に逮捕されてしまった。しかも警察は既に、政府関係者や議員たちと、ディノのバックにいるコルシカ人財団に抱き込まれていた。彼らは、傷の癒えないアッシュの暗殺を企てるが失敗。すると、アッシュは拘留中に死亡したことにされ、精神衛生センターに監禁される。そこは、表向き公共の施設とされていたが、実体は財団がバナナフィッシュを研究し実験を行うために建てた恐るべき人体実験場だった…!?

■あらすじ(コミック11巻冒頭掲載のあらすじより引用)
(略)かろうじて命をとりとめたアッシュだがFBIの名のもと、精神衛生センターへ連れ去られてしまう。アッシュの優れた頭脳に目をつけたマナーハイムは、人体実験を企むがディノの反対で中止される。センターの脱出をはかるアッシュは、バナナフィッシュの生みの親・ドースン博士を連れて脱走。一方、伊部とマックスは、アッシュを捜してセンターに潜入した。ディノにかわる責任者・ザハレフはセンターの警備システムを駆使してアッシュを捕らえようとする。傷ついた体で脱出劇をつづけるアッシュだが……!?

 

総括

個人的10巻ハイライト↓
①難解すぎる月龍
②登場少なめだけど引き続きかっこいいいぶし銀な仕事人マックス
③ゴルツィネ氏の株が急騰中
④キャンディ・バーのおうたとベルベットの舌
⑤魔性の生きもの、闇の魔王

 

読みながらメモした細切れ

・9巻ラストのアッシュ死亡ニュースを、今度は月龍がみてるとこから10巻スタート。
・「そんなバカな事が」
・吹き込む風に揺れるカーテンの演出が細かい。月龍の動揺とリンクしてるような。
・結構冷や汗かいてて衝撃度の描写が英二の次ぐらいに感じる。
・すかさず国立精神衛生センターを調べさせる月龍。「信じがたい」って感じが伝わってくる。
・P8の右下コマの月龍、なんか表情といい仕草といい妙に幼いな。
・屋敷内でなにかが割れる音
・ガラスだけ割れてて雨戸が閉まったままの窓→不意をついて背後をとる英二。割れたガラス片を月龍の喉につきつける。
・え、裏社会の人間相手に普通にすごいな英二君!
・「…血が出てるよ」「君に血を流させたなんてアッシュにバレたら僕はきっと―――」
・……ん?
・いや、血=怪我、というよりは英二を拉致したこと自体にそりゃアッシュは怒るだろうけど、なんだろうこの言い方……なんか…うまい表現が頭に浮かばないんだけど、なんで急に女子中学生みたいな思考に?
・SPっぽい方々が集まるも、月龍を人質に、閉じ込められてた部屋の外へ進む英二
・「エレベーターのボタンを押せ」「…上?下?」「下だ 決まってんだろ!!」 
・SPには「動かず手を出すな、自分に考えがある」と中国語で伝える月龍
・「彼らも英語はよくわからない まして君のたどたどしい英語じゃね」
・エレベーターのくだりといい、軽く逆撫ですることは忘れない月龍さん
・乗ろうとしていたエレベーターからシン登場。
・7巻の「どうやらアッシュはプッツンきちゃったらしいな」会話のときも一緒にいたけど、シンと月龍って結構頻繁に会ってるのかな?なんで?チャイニーズのボスとして~かなとか思ったけど、先代ショーターは李一族を尊敬していたといっても親しさは無くお互いに壁ある感じだったし、月龍なんか顔も名前も知らないほど距離あったのに。
・飛竜牙(だっけ?)の構えをとるも月龍に目で制されるシン
・エレベーターが閉まったあとすかさず後を追うシン
・「何をするシン!!ユーシス様のご命令だぞ!」「オレはあいつの手下じゃねーよ!!お前らとはちがわあ!」
・英二と月龍の車をバイクで追うシン
・イメージなかったけど月龍運転できるんだ?
・適当な通りで降りる二人。
・「…どこへ行く気だ」
・「アッシュは死んだ」「君の行くところはどこにもない」
・「――信じない」
・ここ一連、英二の表情がなんともいえない…すごい…
・P21の英二の3コマぜんぶすごくない?この画…
・「アッシュ」「死」という言葉(しかもTV音声じゃなく肉声)が脳天をついてただ目を見開いてる表情→自分の中で再度「アッシュ」「死」という言葉を咀嚼してる表情(月龍の二言目の「君の行くところはどこにもない」はたぶんほぼ聞いてない)→「――信じない」
・「そんな事を信じない これは何かの――企みだ…」
・絶対そんな意図ないと思うけど、「そんな事を信じない」って若干てにをはに違和感あるのは、実際話してる英語でもなんか時制とか文法が超微妙に間違ってたりするのかな。(絶対違う)
・でも今現在の英二が持つ情報でどこまでアッシュを追えるか…ゴルツィネ屋敷脱出後は、特にマックスとアッシュがつかんだあれやそれやの新事実についておそらくほぼ蚊帳の外状態だったろう。病院での出来事なんかも知る由ないし。マックス・伊部さんと合流して一緒に探す?
・月龍置いてそのまま去ろうとする英二。に声をかける月龍。を家政婦がみた状態のシン(追いついた)。
・「ひとつだけ言っておこう 英二」 英二って呼びかけたのここはじめて? じゃないにしても相当レアでは。
・「もし今度の事が何かの陰謀で アッシュが生きているとしたら…」「僕は彼に敵対する」
・「たった今 そう決めたんだ」「僕は彼の敵にまわる」
たった今かよ! というかなんで?
「僕と彼は――写真のネガとポジだ」「もともとは被害者タイプの子供だったって事…生きのびるためには強くなるしかなかった」「もっとも選んだ道はずいぶんとちがってしまったけどね」
・前に「アッシュと一緒にすんな」的なことシンに言ってなかったっけ? そんな「同じコインの表と裏」、みたいなこと自分から言っちゃうのか。
・「僕は彼にとって恐ろしい敵になるだろうよ オーサーよりも もしかしたら――あのゴルツィネよりも…」「自分の影を敵にまわすようなものだからね」
・そうかなあ?(ごめん)
・なんの心境の変化か、月龍急にアッシュを同一視・同一化しはじめた? 5巻のゴルツィネベッドでやけにアッシュを語ってたのはこれの布石?
・だが正直アッシュが月龍を「自分の影」とか「恐ろしい敵」とか思うようになるとは思えないのだが…今後の展開でラスボス級に進化していくのかどうか。
・「だからはっきりいっておく これからも僕は君を狙うだろう 君が彼の唯一の弱点である限り」
・「あなたアッシュの唯一の弱点ですよ」って面と向かって言われたの英二自身はこれが初めて? 前にもあったっけ? 英二はどういう心境なんだろうこれ…
・震える手で月龍に銃を向ける英二
・「…撃てよ」「アッシュのために――僕を殺せよ」
・んん?
・なんかさっきのエレベーターのくだりと違って、ただ挑発したり煽ったりしてる風の表情には見えないんだけど月龍どういう心境なの? わからん! 月龍難解すぎる!
・「どうした? アッシュならためらわず引き金を引く」
・「…できないのか?」
・あ、ここは普通に挑発っぽい。
・「やっぱりできないんだな たとえアッシュのためでも君は自分の手を汚すことができないってわけだ」
・無抵抗の人間を撃つことなんてできないと言う英二。そりゃそうだ。
・「アッシュなら君のためにためらわず自らの手を血で汚す」「君を傷つけないために自分を傷つける!」
・「なのに君は何もしないんだな――まるで当然のことのように受けとって 決して彼のために自分の手を汚そうとはしない!」
・「ちがう!!」「何がちがう? フェアじゃないね――まったくフェアじゃない なぜお前なんだ!」
・「―――… お前なんかに――わからない」「お前なんかにわかるもんか!!」
・こういう感情むき出しの応酬は大好物なんですけど、月龍がここに来てなんか路線変更?って感じでちょっと戸惑っている。
・9巻もそうだったけど、「アッシュはこうだ」とか「アッシュならそうする」とかってなんか急に言いだすようになっちゃって、言い方は違うけどまるで「飛影はそんなこと言わない」みたいじゃないか。「なぜお前なんだ」って、「なんであんたなんかが●●君と~!」とか言いだすステレオタイプ少女漫画のちょっといじわるめな女子みたいじゃないか。そりゃ英二君も「お前なんかにわかるもんか!!」って言いますわ。そっちこそアッシュや自分の何を知ってんだ!ってなりますわ。
・なんか字面だけみると月龍は普通に英二(というか、アッシュにとっての英二の立ち位置?)に嫉妬してるようにみえるんだけど、かといって月龍→アッシュになにか憧れ(それこそ8巻9巻でシンがアッシュに見せたような感じの)とか、好意があるようにもみえないんだけどなあ。一番感覚が近いのはやっぱり同一視・同一化?
・どちらかというと月龍こそがアッシュを「自分の影」と思って(または思おうとして)いて、アッシュに自分を投影することで、何か自分のままならなさを昇華している、ということなのかなあ?(だからなんかやけにアッシュを持ち上げだした)
・で、そこでいくと、「自分が傷ついてもためらわず「英二を」守る」「「英二が」唯一の弱点」のアッシュは、月龍が自分を投影して何かを昇華したいアッシュ像とは異なっていて、だから月龍は英二が目障りで、相当いらつく、ということ?
・いや、今ぱっと頭に浮かんだだけの一仮定にすぎないんだけど、もしこれがまんまだとしたら月龍相当厄介な奴
・この路線で考えるなら、アッシュと敵対しようとするのは、あえて積極的に対岸に位置することで、アッシュと自分の正反対感・表裏感を高める=自己投影の純度をあげる、ことが目的? いや、さすがにそんな傍迷惑かつ間接的自己陶酔まっしぐらの理由じゃないと思うけど……難解!月龍難解!
・ページめくったら去ってた英二。ひとり佇む月龍に声をかけるシン。
・ぼんやりたたずむ月龍は、去り際の英二の「お前なんかにわかるもんか!!」に何を思うのか。彼自身でもそれはどこかで自覚してたりするのかな。
・というかこんなにあっさり英二を行かせて、月龍はほんとに、英二を拉致して何がしたかったのか? 少なくとも対アッシュ用だっただろうけど、アッシュ死亡のニュースでそれどころじゃなく、目的が消失したってことでいいのかな。
・「あいつスキだらけだった あんたならいくらでも逆転のチャンスがあったのに―――なぜいいなりに?」

・「あんた――そんなに死にたいのか…?」
・お?
・ん、え、待ってそうなの?
・「あの時――あんた本気だった 本気であいつに撃てって…」
・あ…え、そういうこと!?
・明確に「死にたい≒(英二を攫えば怒り狂って殺してくれそうな)アッシュに殺されたい」って目的意識があってそうしたわけじゃなくても、根底にはそういう気持ちがあっての英二拉致だったってこと? ほぼ無意識の願望による行動だったからそんなに真剣に英二を拘束するでもなく、最終的に逃げても追わなかったってこと?
・6巻でもそういや「必ずおまえを殺す」って言ってるアッシュに「それもしかたないね」とか「今度会う時は殺される時かな」とか言ってたものな。実は無意識に待ちかねてたのに全然その機会訪れねーなってときに、好機到来!英二攫ったれ!ってことだったのかな。
・「近所のそこそこ交流あったにいちゃんが陰で自傷行為してるのをうっかりみちゃいました」顔のシン
・シンはアッシュの死について月龍がなにか知ってるかと思って来た。あ、なるほど。
・しかし「月龍なら知ってるかも」&「知ってる情報を自分に教えてくれるかも」という二重で、すでに一定の信頼があるんだなシン→月龍。そこはやっぱり同じチャイニーズとして、暗黙の信頼? これまで二度助けてもらってる&歳も近いっていうのもあってかな。
・ほっといてくれと去る月龍。ずっとシンに背を向けたままだなあ。誰とも正面で向き合える状態じゃないのかもな今の月龍は。なんか今度はまた一気に弱さが露出した感じ。4巻でショーターにナイフ顔の真横に突き立てられて、「だが 今は違う!」って言われた後の放心顔思いだす。
・「…わかったよ」「…と言われても やっぱほっとけないもんなあ…」
・自分の腕で自分を抱きしめて?背中を丸めて去る月龍。追うシン。
・ここで追っかけることのできるシンは相当世話焼きというか面倒見がいい。さすがボス。
・ゴルツィネ帰国! おひさしぶり!7巻以来ですね!
・しっかり横にグレゴリーさんが控えている。
・マックスが契約した「ニューズ・ウィーク」誌にM&Cカンパニーとゴルツィネ自身の巨額脱税疑惑に関するスクープが載った。ゴルツィネに群がるマスコミの皆さん
・おっとマスコミの群れの中にマックスの姿が!
・「…またお目にかかりましたねムッシュウ」「「ニューズ・ウィーク」の記事を書いたのは私です」
・仕事人マックス。いぶし銀的かっこよさ。
・「そしてあなたに正式にインタビューを申し込みたい」「アッシュ・リンクスという少年の死について あなたのコメントがいただきたい」
・「…なんのことだかわからんな」
・横から見たらなんかその帽子キティちゃんみたいですね。
・去るゴルツィネ。追いすがるマスコミ。ひとり深追いせずその場にたたずむマックス。
・「…どういうことだ」「アッシュが死んだだと!? わしはそんな話はきいておらん!!」
・車に乗り込んでマスコミを振り切った途端めっちゃ冷や汗かいてらっしゃるゴルツィネさん
・「すぐ事の真偽を確かめろ!」「キッパードめ… 勝手なまねはさせん!」
・ここにきてまさかのゴルツィネがアッシュ脱出の糸口になりそう
・アッシュの病理解剖の立会に、マックスとスコット弁護士、ジェンキンズ警部とチャーリーもセンターへ。
・スコット弁護士だけ部屋の中へ。他の三人は部屋の外の窓から見学。
・おっと遺体の顔は完全にアッシュだ。偽物でしかないけどすごい。
・体表面の所見→病理解剖を粛々と。スコット弁護士たまらず部屋の外へ。
・「…アッシュだった まちがいない…」「かわいそうに… あんな姿に…」
・「…帰ろうマックス これで気がすんだろう」「…気持ちはわかるが だがここへ来たのはむだじゃなかった」
・「そうとも むだじゃなかった オレは確信したよ」「アッシュは生きている」
・マックス!さすが!
・「あれは奴じゃない!!」「オレにはわかる 長いつきあいなんだ 息子みたいなもんなんだ…見まちがえるわけはない」
・マックスおじさあああああん
・年かっこうの似た死体をアッシュに見せかけただけ。警部とチャーリーを中に入れなかったのは死体に慣れている彼らの目はごまかせないから。
・「だが生きているとしたら彼はいったいどこにいるんだ!?」「――わからない」
・施設内からマックスたちを見下ろすマナーハイム。さっそく例の偽FBIが、死体は偽物だと確定台詞を吐きましたね。
・アッシュ!再登場!
・またなんかIQをはかるテストみたいなことをやっている。それもう前回やったやろ!
・上半身裸でやる必要はないのではないか。せめて上から服はおらせてあげて。
・マナーハイムは、アッシュ(の知能?)がBF?プロジェクトの問題点を解決するカギになるかもしれないと思っている。
・レベル1正解率100%→レベル2へ。すごい。制限時間10秒だし、私だったらレベル1からもうぼろぼろだたぶん。
・ゴルツィネ(と読者)に、グレゴリーさんからこれまでの経緯の簡潔なまとめ。キッパードの命令によりアッシュの暗殺計画が遂行されるも失敗に終わり、マナーハイムがキッパードの許可を得て研究所にアッシュを移送。死亡説はマスコミ対策。
・「キッパードめ……暗殺などとは片腹痛い 奴の殺し屋などの手にかかるわけがない――あれは私が育てたのだ」「そしてこのプロジェクトもな 勝手なマネはさせん!」
「●●はわしが育てたを地で行くゴルツィネパパ。というかたぶんBFの方が先?
・アッシュの知能テストの結果は結局レベル1~レベル5で正解率98.7%。レベル1が全50問だったから全レベル問題数ほぼ一緒と仮定して250問中約246問正解ということ。IQレベルは200を超えている。やばない?
・検事局の犯罪者向けテストではカンストして正確には測り切れてなかったと。
・P53 憂いをおびた横顔が美しい
・「――失礼するよ 疲れたかね?」「くたくただよ」
・この「くたくただよ」ってワードチョイスが絶妙で好き。不機嫌そうな横顔も美しい。
・「見せたいものがある」と、病室から手錠付きでアッシュを連れ出すマナーハイム。
・ほかの患者が見あたらない。待ち合い室無いし面会者もいない。特別な患者のための特別な施設。怪しさ満点。
・「あたたた… ちょっとふらついちゃって……」
・脳内で勝手に高山みなみさんボイスが流れる。コナン君かよ!
・わざと倒れ込んで床が防音であることを確かめるアッシュ。こういうしたたかなとこが好き。
・「音―― そういえば兄き(グリフィン)も…」
・BFの副作用のひとつとして音に敏感だったグリフを思い出すアッシュ。
・久々にグリフの名前が出てきて嬉しいやらもの悲しいやら。ルビついてるけど、表記が「兄さん」じゃなくて「兄き」なのが新鮮。マックスは「おっさん」や「父さん」(笑)だし、英二は「オニイチャン」で、アッシュにとって「兄き」と呼ぶ人はグリフ以外にいないだろうなあ。それぞれが唯一無二。
・通路の先から腹話術の人形?ロボット?みたいなしゃべりかたする患者が。
・「まるでカセット・テープがしゃべっているみたいだ」
・もともとは3人のシスターを強姦して殺し、ほかに6人の男女に暴行を働いた凶悪犯罪者。
・十中八九BF投与済みだろうけど、グリフや華龍みたいな廃人感はない。ショーターみたいに、そこまで廃人感ない代わりにめっちゃ惑乱状態、ってふうでもない。
・人間の脳の部分標本室
・うへえ
・「さてアダムの事だが…我われは彼にある薬物を処方したのだ――そう君もよく知っている「BANANAFISH」だ もっとも我われはただ“B1”と呼んでいるがね」「…センスのないコード・ネームをつけたがるのは役人の悪いクセだな」
・「この施設の経済母体はM&Cカンパニー つまりコルシカ人財団だ――そのほかにもある筋から援助をうけている」
・患者はみな犯罪者で、BFのモルモットにされている
・「君達は“人体実験”という言葉に過剰な反応を示すが それなくしては医学の進歩はなかったという事実に目をつぶっている」「戦後医学が飛躍的に進歩したのはなぜだと思う? すべてナチス時代の人体実験があったればこそだ!」
・マナーハイムらはBFの欠点の1つである狂暴性の因子をとりのぞくことに成功した
・「非常に困難だったがここにいる君の友人が非常に役に立ってくれた」「この脳は かつてある中国人青年のものだったのだよ」
・ショーターああああああああ
・「え…―――え!?」のアッシュの顔が幼い…
・その微妙な顔はなんだマナーハイム腹立つ!
・「――これが これがショーターだっていうのか…!?」
・「だったというのが正しい」
・「我われは彼の脳から多くの貴重な情報を得た “B1”が脳に及ぼす影響――その伝達経路まで」
・「――なんて事しやがるんだ!! てめえぶっ殺してやる!!」 激昂するアッシュ
・アレクシス・ドースン博士再登場! なんだかすっかり風貌が変わっている
・「う… きぶん…いいです… ドモ アリガト」
・アメリカでも指折りのガン研究の権威だったドースン博士も、BFを投与され5歳程度の知能指数
・ドースン博士はマナーハイムらへの協力を拒んだ…。6巻では弟と一緒にショーターの脳の摘出普通にやってたけど、やっぱり最終的には良心の呵責で揺れ動いたのかな。研究者としての欲求に流されつつも、最後の一線を越えるのは踏みとどまったというか、ただ「弱い人」であって、芯から「悪い人」ではなかったんだろうなあ。
・狂暴性の欠点を解決した次の課題は、連続的な投与による知能の著しい低下
・でも1回打ったらグリフみたいにもうそこで詰みなんだから連続的な投与なんてするのか? 重ねて投与したらその分暗示をより強くかけることができるってことかな。
・ショーターの脳を調べた結果ようやく知能低下の因果関係がわかってきて、今ではその副作用を最小限におさえることができる。が、知識階級にはそうもいかず、科学者や学者などの専門知識をそこなう事なく精神コントロールを可能にすることができてはじめて、BFプロジェクトは完璧になる。
・「だからこそ君が必要なのだよ――アッシュ」「IQ200以上のモルモットなどそうかんたんに手に入るわけではないからね」
・え?
・いやいやいや それはおかしい!
・なんでアッシュで実験しようとしてるんだ貴重なIQ超人を!実験なんて失敗してなんぼなわけでそこに投入するにはもったいなさすぎるでしょ!もろもろの実験が成功して「よっしゃこれでいける」ってなってからの第1号とかじゃないの!?
・スタッフ数人がかりで抑え込まれて薬を打たれるアッシュ 意識朦朧
・「これから行われる手術で君は君でなくなるのだ」
・「“B1”が生きた脳に与える影響をつぶさに観察することが可能になるのだ」 ってそれだから別にアッシュじゃなくていいだろ!せめてちょっと賢いぐらいの脳みその人でまず試さないの?! 成果を急くあまり本末転倒になる感じの人…?「頭のいいバカ」ってタイプ…?
・「アッシュ・リンクスという自我はこの世からなくなるが まったく新しい存在として 君は生きかえる事になる」「今度目がさめる時 君は別の何かになっているだろう」
・結果アダムレベルだったら生きかえったとすら言えないのでは!?(必死)
・アダムみたいになったアッシュとかみとうない。生きかえってないもの。動く屍だもの。
・そんなんゴルツィネおじさんが黙ってないよ!!

 

・なんだかお久しぶりに感じる英二。そんなページ数経てないはずなのに。
・あてもなくさまよってるっぽい。汗めっちゃかいてるし体調悪い?
・チンピラに絡まれる英二。「ぼうや」とか言われてるけどゆうてこいつらもストリートキッズなら実は年齢ほぼ離れてなかったりするんだろうか。
・おお!シン!
・「あいかわらずきたねえ商売してんじゃねえよ 誘拐は高くつくぜ!」
・シンがチンピラ追っ払うもその場で意識を失う英二。
・再びアッシュ。予備麻酔の準備も進み手術直前。
・立ち入り禁止の手術室に無理やり入ってきたのはゴルツィネ!! ほーら言ったじゃん
・しかしずいぶん恰幅がよくなりましたね
・めっちゃ焦ってるマナーハイム
・「実験体ならほかに囚人がいくらでもいるだろう!!この少年を実験体にする事は断じて許さん!!」
・このゴルツィネさんこっちの言いたいことどんぴしゃ言ってくれて超すっきり
・こいつらCIA(中央情報局)の人間だったのか。FBIを騙るCIA…
・ゴルツィネはこの国立精神センター(のBFプロジェクト)の最高責任者。だったが、コルシカ人財団はキッパードを通じてゴルツィネを正式解任(財団に多額の損害&脱税容疑のダブルパンチ)。後任は男爵(バロン)・アイザック・ザハレフ。ゴルツィネは権限を失った。
・あ、どっちにしろ手術は中止か。マナーハイムの無許可の暴走だった為。とりあえずはよかった。
・でも最高責任者がゴルツィネからキッパードに変わっちゃったのならアッシュに差し迫るピンチは変わらない。
・権限を失ったことについて反駁できないゴルツィネ。が、この場からは引き下がらずアッシュの麻酔がさめるのを待つ。
・「余計な心配はいらん お前の大切なモルモットに傷をつける気はない」「私はかつてあれに煮え湯を飲まされたのだ… 恨み言の1つも言ってやりたいのでな」
・ゴルツィネがここでアッシュになに言うつもりなのか正直わくわくする。
・まじで文字通りの恨み言を事細かく延々といっこいっこ述べてくゴルツィネさん想像したら超おもしろい
・意識を取り戻したアッシュ。体起こして顔を上げた先には、なんと自分を見下ろすゴルツィネが。最悪の目覚め!笑
・というかゴルツィネさん、まさかアッシュが起きるまでずっとベッド横待機で、寝てるアッシュを見つめてましたん?
・一体どんな顔で…いや決してそんな楽しい心理状態でないことは承知してるけど、めっちゃご満悦顔でなめまわすようにみてたらどうしよう…
・「なんというザマだ あれほどいせいのいいタンカを切ったお前が その醜態はなんだ!」
・このベッドの上のアッシュにゴルツィネの影がかかってる感じ、映像的にアニメ楽しみ。
・まだ薬でしびれて口はきけないアッシュ。胸倉からの首をつかむゴルツィネ
・「マナーハイムはお前を切りきざみたくてうずうずしているようだ」「ここにいる限りやがてはそうなるだろう ふぬけになったお前などなんの価値もない――せいぜい切りきざまれるがいい!」
・首を絞めるゴルツィネの腕に爪を立てるアッシュ。体は思い通りに動かないまでも強いまなざしでゴルツィネを見据える。
・このアッシュの目、ゴルツィネ的にはもうたまらんのじゃないか。「なんだのこのこ捕まりおって」という罵倒から入りつつも、ただもう1度アッシュのこの目を見ただけで、やはり自分の見立てに間違いはないということを強く確信したのでは。背筋ぞくぞくしてそうだものこのゴルツィネ。
・「くやしいか――まだわしをにらみつけるだけの気力は残っているか」「ならば生きのびろ! 必ず生きのびはいあがってみせろ!」
・「どこまでも追いつめ駆りたててやる!」「わしから逃げられると思うな!」
・帰国早々絶好調で飛ばしてくれる安心安定のゴルツィネさん
・アッシュや英二やマックスを好き!って思うのとは別の意味で、ゴルツィネさん相当好きなキャラだ。なにかに対して強い執着をみせるキャラってのがとってもツボ。
・そんな場合じゃないことはわかってるんですが、ベッド脇に投げ出されたアッシュが女豹のポーズにみえて仕方がない。いやらしい。
・あとここ、床にゴルツィネの影がかかる演出が、さっきのベッド上のアッシュにかかる影の演出と同じくとても好き。
キリマンジャロの豹や死についてアッシュと交わした会話を夢にみる英二。背を向けて去るアッシュに呼びかけるところで目を覚ます。
・7巻で、「ぼくは時どき とても不安になる」「これほど身近にいながら きみがますます遠いところへ行ってしまう気がして―――」って独白があったのを思い出す。
・月龍の屋敷の窓ガラス片で切った手は治療済み。シンが自分のシマ?のベッドに運んだもよう。
・このページ(P98)の英二とシン無駄に顔がよくてなんかどきどきする。
・あと今までもそうだったけどシンのこのだぼだぼトップスが地味にとても好きで、なんかショーターとも似通ってるし、ときどきものすごくグッとくる作画のコマがあって、このページだと特に2コマ目の壁に手をかけてるシン、超かっこよくないか。
・え、シンって月龍のこと「ユーシス」って呼ぶんだ? 6巻の初対面時に月龍の方からは「李月龍」で名乗ってるし同じチャイニーズなのに… あ、話してるのが英二だからあえて? 部外者はそっちで認識してるだろうと思っての「ユーシス」? もしそうなら何の気なしに結構慎重だなシン。
・9巻の留置場でも思ったけど、この二人の並びなんかとてもいい……14歳と19歳…いや、今はもう15歳と20歳?
・シン視点で現時点英二ってどういう風に映ってるんだろう…「あのアッシュの友だち…?」っていうのと、この巻の冒頭で月龍にガラス片突きつけて屋敷抜け出すのと、その後の月龍とのやりとりとを、全部総合すると…?
・「オレはシン・スウ・リン これでもチャイナ・タウンのチンピラどもをしきってるんだぜ」
・なんか今更だけどシン・スウ・リンて名前、名乗りが圧倒的にかっこいい。「オレはシン・スウ・リン」ってなんかめっちゃ口に出して言いたい日本語(?)
・「チャイナ・タウン…じゃあショーターの仲間?」「お前ショーターを知ってるのか!?」
・ショーターで繋がるふたり。というかここに至るもシンは真相を知ることができてないままか…コルシカマフィア・合衆国・李一族が絡むBFのやばさ的に仕方ないけど。
・「みんなショーターのこととなると貝みたいに黙りこくっちまう ユーシスもお前も そしてアッシュもだ!」
・「やっぱりお前何か知ってるな!? だったら教えろよ! オレは本当の事が知りたいんだ!」
・シンも英二と同じでアッシュが死んでだとは思ってないようす
・「あのおっそろしく強えにーちゃんがそうかんたんに死ぬとは思えねえ 何かウラがありやがるんだ」
・「あのおっそろしく強えにーちゃん」ってシンプルだけどすごく好きな形容。シンがアッシュのことをそう思ってるのってなんかうれしい。「にーちゃん」っていうのが地味によくて、ショーターの件の真相がわからなくて暫定仇認定のままにもかかわらず、シンからアッシュに対してネガティブな感情って無いんだって感じする。自分にとって嫌な奴、マイナスな感情を持つ相手を、「にーちゃん」って言わない気がするし。
・「――君は…ユーシスの部下?」「オレが? 冗談じゃねえ!確かに命は助けてもらったけど あいつの使いっ走りになった覚えはねーぞ! オレのボスは死んだショーターだけさ!」
・だがしかし「ほっとけない」と追いかけはする。まあ単に「自分は月龍に属してない」っていう否定なだけで、「李一族の支配」には反発するけど、月龍個人に悪感情を持ってるわけではないんだろうな。
・あと、もうこっちからすると月龍は月龍であって、「ユーシス」ってなんかもうすでにピンとこないレベルなんだけど、英二視点ではまだ月龍というよりはユーシスなのかな。というかむしろ英二は現時点でもまだ「月龍」って名前認識なかったりする? 5巻見返したけどゴルツィネ邸で意識取り戻した時、オーサーに「このお方はな おまえらを売ったチャイナ・タウンの御大将――李のだんなの末の弟君だとよ」とは言われてるけど名前は実は知らないまま?(どうだったっけ…) この巻の冒頭でもSPだか部下だかは「ユーシス様!」って呼んでるそういえば。対外的には勿論、よっぽど身内間でなければ基本普通に「ユーシス」なのかな。まあもともと陰の末っ子だからそりゃそうか。
・「君はアッシュと戦う気なのか?」
・「ユーシスの部下?」という質問といい、やっぱり英二的に気になるのはそこだよね。
・「…しかたないだろう! 前のボスが卑怯な手段でやられた場合おとしまえをつけるのは新しいボスの義務なんだ」
・このコマのシンいい表情してるなあ。「しかたない」っていう決して能動的じゃない言い方が、やっぱりアッシュにネガティブな感情を抱いてないのことをあらわしてると思う。まあ今でも7巻で「なぜアッシュはショーターを殺したりしたんだ!? あのアッシュが――親友を手にかけるなんて信じられない 何かよほどのわけがあるはずだ」って月龍に聞いてた時のまんまの心情なんだろうし、それに対してすでに月龍が「殺したんじゃなくて解放したんだよ」って答えてるから、あとは具体的な理由を知って結論を出したいだけだよね。ショーターの死が、「親友からの裏切り」によるものではないと自分で納得できるものなのか。
・あと7巻読み返して思ったけど、「あのアッシュが――」って、6巻で初対面のはずなのに、やっぱりアッシュってその界隈で結構な有名人だったんだろうな。しかも割とポジティブなみられ方で。
・あと、真実がわからないままだとシンはボスとしてアッシュと戦っておとしまえつけるしかないけど、これまでシンに真相究明を求める切迫した感じがそこまでなかったのは、アッシュが超強すぎるってことに対するある意味での安心があるからかもと思った。これが仮にシンの実力で普通に倒せちゃう相手なら、真相がわからなくても倒せちゃう→どうにかして真相を突き止めないと無駄かつ取り返しのつかない殺生するハメになるけど、アッシュはそもそも現時点で倒しようがないから、逆にシンの方でも今すぐ殴りかかりにいっておとしまえを完遂させなきゃいけない必要がないという(というか世間的にはもうアッシュ死んだことになっちゃってるけど)。
・「“裏切り者はその血で罪をあがなう” ましてショーターはアッシュの親友だったんだぞ! そのショーターを手にかけるなんて――」「好きでそうしたんじゃない!しかたなかったんだ!!」
・「…僕のせいなんだ…」「みんな僕のせいなんだ…」
・急にどうした英二!それは全然違うぞ英二!
・英二の中には実は彼自身気づいてなかった自責の念がずっとあったりしたのかな…それがこのシンとのやりとりでぽろっと表面化した?
・英二のこのセリフ、英二がたとえ自分の自責を自覚してたとしても、アッシュの前では決して出なかっただろうな……そう考えると、7巻からアッシュを取り巻く状況が怒涛すぎてあんまり気にしてなかったけど、ショーターと一緒に旅してきた他のマックスと伊部さんもいないなかで、英二君もなかなか精神のケア面できついものがあったかもしれない。アッシュは7巻で精神面を大きく英二に支えられていたけれど、英二君のほうでも、アッシュを支えて包み込むことで、英二君自身の心をも安定させていたのかもしれない。
・このセリフと涙を単体でみると「弱さ」のように見えるけど、逆にアッシュを失ってこのシーンに至るまでの間の英二の「強さ」の証明のような気がして、こことても好きだと思った。シン、ありがとう。君のおかげだ。
・国立精神センターの設立経緯を探り出すマックス・スティーブン・伊部。政府と個人半々の出資で設立。経営母体はM&C(コルシカ人財団)、出資者にはキッパードの名前、支援団体は国家精神衛生協会、刑務所管理委員会、米国精神医学会、人権擁護教会と、なんともな感じ。
・どうでもいいけど、「スティーヴン」だったり「スティーブ」だったり「スティーブン」だったり、このジャーナリスト仲間は表記がいそがしい。
・国立精神センターは月に1度医療団体や一部マスコミに対して施設見学を許可している(なんで?)。アッシュがまだセンター内にいる可能性をにらんで、その隙に乗じてマックスと伊部がセンターに潜入する手はずに。伊部さんは英二を見つけることが出来ず、なかなかしんどいみたい。
・あー!海外ドラマでよくみるテイクアウトの箱に入った中華ヌードル食べてる!すごく「ぽい」!笑
・市役所の建築課勤めのスティーブンの知人から、センターの見取り図もゲット予定(公共の施設なら設計図が市役所に保存されている)。ジャーナリストのコネクションつおい。
・英二の居所(シンと一緒)と、国立精神センターにゴルツィネが訪れたことの報告を部下から受ける月龍。
・月龍そのトップスおしゃれだね!
・というか国立精神センターのほうはともかくまだ英二の居場所探らせてたのか(いや、まあ狙い続けるとは言ってたけど)。
・「シンの奴… まったく困った奴だ なんにでも首をつっこみたがって…」
・いやむしろ月龍のほうがいろいろ首つっこんでる感ある。まあシンとは立場が違うかもしれないけど。
・病室でなにやら考えに耽っている風のアッシュ
・食事はちゃんととらなきゃ怪我治らないし力がでないぞアッシュ
・手術は少なくとも明日ではない→明日は施設の月に1度の見学日だということを掴むアッシュ
・「だが妙な考えは起こさない事だ ここは最高の警備システムでバッチリ守られてるんだ――患者はお前みたいな凶悪犯罪者だからな」「甘い希望はすてちまいな どうぜ生きてたって“懲役300年”だろ?」
・「ふん… 最高の警備システム――か…」「だがそいつをあつかってるのは“人間”だろう?」
・ゴルツィネの後任のザハレフ男爵が到着。ステレオタイプ的鼻持ちならなさの欧州貴族って感じ。
・施設を見学させるのはあまり閉鎖的だとかえって妙な興味を持たれるから。施設の性質上要請があれば許可しないわけにはいかない。さしさわりのない部分だけみせる。なるほど。
・「…私でお役に立つならなんなりと…」とか言ってるけどゴルツィネが男爵の補佐におさまるとは到底思えないから、隙あらばひっくり返すんだろうな。
・予定通り見学会に潜り込んでいるマックスと伊部さん
・マナーハイムはゴルツィネの推挙でセンターのスタッフになった、ということまですでに掴んでいるマックス。有能!
・マナーハイムがさっそくマックスに目をつけている。ニューズ・ウィークの記者とわかって部下に警戒命令。なかなか勘が働く様子。ドースン兄弟より厄介さは一枚も二枚も上な科学者っぽい。
・病室のアッシュ。シリアスな顔でなにか決意した感じ…!と思ったら
・「ハァ~~~イ みなさんお元気?」
・「おしごと?タイヘン? いっつもデバガメごくろう様ね」「あたい42丁目じゃ ちっとは知られたシンガーだったの」
・なんだそのポーズは!!なんだその表情は!!
・えろかわいいとはこのことか
・監視カメラ警備中のみなさんのコマ、みんなぽかんとしてかわいい顔
・「だから今日は特別にサービスしちゃうわ♡」「あたいはあま~~いキャンディ・バー♬ あんたのおクチでとろけるの♪」
・「どうかあたいを食べちゃって♬ あんたのおクチで味わって♬」
・なんだそのポーズは!!!(二回目)
・このアッシュみた他のBFキャラ達がどんな反応するか想像するだけで楽しい。
・丈の短いシャツと腹筋含めて、アニメでこのポーズ、正確に再現お願いしますね。
・「なめてしゃぶってなめてしゃぶってェ」「あ…ん あたい感じてきちゃった(るんるん♬)」「ここんとこずっとごぶさたなんだモン」
・めっちゃ際どい歌詞なんだけど、もう今から声優さんに期待しかない。ギャグではあるんだけど、ちゃんと声が色気むんむんで聞いてると否応なくちょっとどきどきしちゃうような、そんな感じの歌声待ってます。
・「♪あまくておいしい ♬キャンディ・バー――だよっと!!」
・監視カメラにシーツを引っ被せるアッシュ。やってくる警備員を油断させてやっつけて脱出するって流れだろうけど、こういう場合の選択肢として普通にハニトラ(?)があって、かつそれで相手をまんまとひっかけられちゃう美少年やばい。
・「…もつだろうか この体で」「どれだけ体が衰えているか――わからない」
・忘れてたけど普通にまだ重傷なんだよなアッシュ
・ゴルツィネにかけられた発破を思い出すアッシュ
・ここにきてやっぱゴルツィネがどんどんいい味だしてるよなあ。ただの敵キャラじゃなく、ある意味でアッシュの原動力の一助になり得ているというか。
・「待っていろ 必ずここから逃げのびてやる!」
・あれ警備さん顔厳つく変わってない?さっきのコマのかわいい顔はどうしたの
・「キャンディ・バーを持ってきてくれたの?」
・猫被りアッシュふたたび。「~の?」とか「~だよ」とか「~ね」とか、語尾やわらかくなるアッシュ好き。
・「おいたをするんじゃない」「痛いめにあいたいのか え?」
・「痛いのは嫌いだよ」「なあんだ つまらない キャンディ・バーを持ってきてくれたのかと思ったのに」
・「あれ好きなんだ ♬甘くておいしいキャンディ・バー」
・猫被りアッシュは顔も仕草も色っぽい。というか単純に顔がいい。
・この「♬甘くておいしいキャンディ・バー」は、さっきと違ってちっちゃく色っぽく囁く感じでお願いします。
・「ふん タイムズ・SQじゃ売れっ子だったって?」「そうだよ みんな喜んでくれるよ お前の舌はベルベットのようだ…ってね」
・「…あんたもどう?」
・こらこらこらこらこらこら
・口元だけ写すそのコマのカメラやめなさい
・「ゴク」じゃないよ!!
・「ためしてみない? 5分であんたを天国にいかせてあげられるんだけどな…」
・もうここはこんな手段を覚えちゃってるアッシュの過去の境遇に思いを馳せて悲しむべきところかもしれないけど、今だけ「そんなん知るか」ってガイアが囁いている
・警備仲間から無線連絡。あなたビルっていうの。
・「いったいどうしたんだ?ガキは静かにさせたのか?」ってこの部屋の会話は向こうに聞こえてないの? さっきのアッシュのキャンディ・バー・ソングは聞こえてたのに?
・まあ設置されてるのは監視カメラなんだから映像だけと考えるのが自然だけど……(さっき「………(なんて下品な歌)」って警備員のコマがあったけど、アッシュのいやらしダンスで歌詞とか歌声を脳内補正したものと思っておこう……それかきっと読唇術が使えるスペシャリスト警備員なんだ。きっとそうだ。)
・「い いや… いや! いいよ …なんでもないんだ――ついでだからちょっとそこらを見回って帰る――それじゃ」 この浮き足立ってる感じが超リアルでなんかやだわ
・「…時間ができたみたいだね」「せっかくのご招待だ 断っちゃ気を悪くするだろ」
・「――さあもっとこっちへおいでよ」「それともそっからでも届くぐらいあんたのキャンディ・バーはでかいの?」
・「へっ」「よーしそれじゃ せいぜいサービスしてもらおうかお嬢ちゃん」
・「…OK」
・もう断言できるけど次アッシュが描かれてるページが来たら、この人1000%確実に死にます。
・見学者の中にマックス(と伊部さん)がいることに気付くゴルツィネ しかし男爵には黙秘!
・ほーらやっぱりビルさんあっという間に天国に。セキュリティカード?と銃を奪ってアッシュは部屋の外へ。
・しかし大怪我してるのによく男一人抑え込んで絞殺できたな…腹部怪我してたら力入んないだろうに。やっぱりすごすぎるぞアッシュ
・通路からシャフト?に隠れ逃げるアッシュ。備品倉庫にたどり着いてなにかしら役に立つものを調達。しかし赤外線監視装置にひっかかって早々に警備室にバレる。マナーハイム→男爵とゴルツィネにもさっそくその一報が。
・「ふん? それにしても子供なのだろう?」 男爵はなめきってて歯牙にもかけていないようす。まあアッシュは基本初見の人間には大方なめられるから様式美ですもはや。
・「――そうだ そうしてせいぜいなめてかかるがいい お前などにわかるはずがないのだ!」
・「あれは私が見つけ 創りあげた この世で唯一の魔性の生きものなのだからな」
・ゴルツィネおじさんの「魔性の生きもの」アッシュイメージ映像すげええええええ
・魔性感だだもれ…すごい。ゴルツィネおじさんレベル高い…。なにそのしっぽ……
・だがしかしゴルツィネ氏プロデュース妄想はこんなところでは終わらなかった。
・なんだその華背負って前髪はらりな魔王アッシュのイメージ映像はーーーーー!
・「知性と力 強靭な精神力 比類なき気品と美貌 すべてを兼ね備えた闇の魔王が――誕生するはずだったのだ」
・「それを生かすも殺すも その権利は創造者たる私のものなのだ!」
・つまりこの魔王イメージは魔性の生きものアッシュの、ゴルツィネ理想の完成像だと……いやはやもうゴルツィネさんほんと良いキャラです。この巻でゴルツィネ氏の株が鰻登りです。
・そして実在のアッシュは現在施設内を絶賛逃亡中。物陰に隠れながら移動し、ビルのセキュリティカード?でメイン・コンピューターにアクセスして施設の設計図を確認。(一警備員のカードでそんな機密情報にアクセスできちゃうもんなのか? アクセス権限レベルにも段階がありそうなもんだけど)
・設計図(みただけで覚えた?)の次は入院患者のリスト。“A”または“D”を捜す→アレクシス・ドースン博士!
・警備員にみつかって発砲してメイン・コンピューターのある部屋のガラス?パネル?を撃ち割ったため、施設中に警報が鳴り響く。施設見学者達もざわついている内にマックスと伊部さんがそっと集団を抜け出す。
・「さてどこからいくか…」ってまず最初に一番やばそうというか、ことの核心部分だろう「研究所」に行ってみようってあたり、マックスと伊部さんだいぶ行き当たりばったりだな?だいじょうぶ??
・408号室 アッシュが捜していたのはやはりドースン博士 生き証人として連れ出す
・警報はボヤの発生でごまかして見学者を帰す施設スタッフ。マックスと伊部さんがいないことがマナーハイム→男爵とゴルツィネに報告される。
・「ご指示をいただければ…ムッシュウ」「何か勘違いをしているのではないかねドクター 私はもうここの責任者ではない 指示をあおぐ相手をまちがえているのではないか」「!」
・煽る煽る この間接的に火花バチバチな感じいい。
・“迷路ゲーム”とか“通せんぼ”とか意外にかわいい例えをしてくるゴルツィネ。男爵のお手並み拝見モード。
・P162のゴルツィネの横顔超ドヤ顔にみえるんだけど笑
・マナーハイムは生け捕り希望だけど男爵は全然斟酌せず抹殺に躊躇ない。
・施設内のシャッターを封鎖され1ブロックに追い込まれるアッシュ。ドースン博士を踏み台(笑)にして、備品倉庫で調達したはさみを使い、板のネジを外してエレベーターの真上に。ドースン博士潰れなくてよかった!笑
・エレベーターの真上ではりついて聞き耳たててるアッシュの顔きれい。かわいい。
・なんとそのエレベーターに入ってくるマックスと伊部さん!
・「ちっ まだいやがったのかよ!」ってそれあなたの味方のおっさん達!惜しいニアミス!
・マックス、エレベーターのインターホンでスタッフになりきり、エレベーターロックを解除させることに成功。この辺地味に年季の入った場数を感じさせる。おじさんかっこいいよ!
・アッシュとドースン博士を上に乗せたまま動くマックス伊部のエレベーター
・降りた階でちょうど警備員と鉢合わせ。手を頭のうしろで組まされるも不意をついて乱闘。
・伊部さんが顎に頭突きを食らわせた警備員の頭が緊急停止ボタンにナイスヒット。エレベーターの揺れで真上のドースン博士が落ちかけ、アッシュがピンチ。
・マックスと伊部さんはひとまず窮地を脱する。が、エレベーターが施設警備員の操作で急上昇。アッシュもバランスを崩してドースン博士もろとも手だけで捕まって落ちる寸前。
・というかその状態はもう無理では??アッシュ怪我だいじょうぶ??さすがに傷口開いてない??
・ドースン博士と自分の体重まるごと支えてるアッシュの腕の力すごすぎ
・いや、その引きあげ方は超人すぎる!たとえ怪我してなくても無理だろ!
・ここまでしれっと落ちないドースン博士も地味にすごい。知能5歳児とは思えん。
・さすがにめっちゃ息も絶え絶えなアッシュ。ここから一体どうやって逃げきるのか……というところで待て次巻。
・【再読後追記:アニメアッシュのキャラビジュ横顔、10巻の最終ページでぜえはあ言ってるアッシュの横顔のコマに超そっくりなんだけど、このコマがベースなのかな?すっごく良い感じ!】