すべてはプライベート・オピニオン

主に小説や漫画やアニメや映画についての覚書を不定期で放り投げます。基本ネタバレ注意。

BANANA FISH #1

漫画作品「BANANA FISH」(吉田秋生小学館)の1巻読了後覚書です。名作と名高い本作は、せっかくなので各巻ごとに記録を残しながらじっくり読んでいきます。
本作を読み始めたきっかけは、2018年アニメ化発表から。Twitterでの、作品そのもの及び「アッシュと英二の魂の絆」への熱いパッションを感じる諸氏のツイートにて興味をもったため。


※以下、1巻までの内容のネタバレを含みます。

 

 

■あらすじ(Amazon商品ページより引用)
1985年、ストリートキッズのボス、アッシュはニューヨークのロウアー・イースト・サイドで、胸を射たれて瀕死の男から薬物サンプルを受け取った。男は「バナナフィッシュに会え…」と言い遺して息を引き取る。ベトナム戦争で出征した際、麻薬にやられて正気を失ったままの兄グリフィンの面倒をみていた彼は、兄が時々つぶやく「バナナフィッシュ」と同じことばを聞き、興味を抱いた。殺された男を追っていたのは暗黒街のボス、ディノ・ゴルツィネ。アッシュは男と最後に接触した者としてディノに疑われる。雑誌の取材でアッシュと出会った、カメラマン助手の英二も巻き込んで事件は思わぬ展開を見せ…。

■あらすじ(コミック2巻冒頭掲載のあらすじより引用)
1973年、ベトナム。アメリカ人兵士・グリフは突然錯乱し、仲間の兵士3人を射殺した。「バナナフィッシュ…」という言葉をつぶやきながら…。1985年、N・Y。アッシュは不良少年に襲われた男を救うが、男はアッシュにペンダントを渡し、「バナナフィッシュに会え」と言い残して死んだ。男を襲わせたのは、マフィアのボス、ディノ・ゴルツィネだった。バナナフィッシュの謎を解こうとするアッシュ。アッシュの隠れ家には廃人同然の兄・グリフがいた。アッシュが動いたことを知ったディノは、部下・マービンをつかってアッシュを捕えようとする。マービンは、アッシュに恨みを持つオーサーと手を組んでいた――。不良少年の取材のためイベとエイジがアッシュとあっているところへオーサーたちが襲撃してきた。アッシュ、スキップとともに捕えられたエイジは、スキをついて脱出したが、残ったアッシュたちの命が危ない!!

 

読後直後大枠感想(短い雑感)

冒頭いきなりのベトナム戦争、錯乱による銃乱射→仲間死亡、時は変わって12年後N・Yでは不審な連続自殺事件、とかなり重めの立ち上がりで、ジェネレーション的に馴染みがない絵柄ということもあって、最初なかなか登場人物や話の流れの把握などに手間取ったけど、アッシュ登場とグリフ(冒頭後の)再登場から、作品のテンポに乗っかれるようになったかな。
Twitterでの紹介ツイートだと、アッシュは「天賦の才と並外れた容姿」「IQ180以上」「SWAT並みの射撃能力」など、とにかく盛られに盛られたハイスペック主人公みたいなワードが目についたけれど、1巻時点ではどちらかといえば写実的というか「わりとほんとに居そうな少年」って印象が強い。この初期は絵柄も人物描写もリアル寄りな感じ。ここからだんだん漫画的に盛られていくのだろうか笑
ここからどうやってあのTwitterでみた美麗アッシュになっていくのか、アッシュと英二が今後どのような関わり合いを持って、最終的に本作が「魂の救済」作品と銘打たれることになっていくのか楽しみ。

 

私的「ここ!」 

英二の棒高跳びシーン!

読みながらメモした細切れ

・フィルムって…あー…
・このマービンって序盤ですぐ死にそう
・このマフィアのボス、アッシュに対して微妙にあえて下手に出てる感あるけど、ジャケット武装解除のくだり、お互い油断ならないピリピリの緊張感でてていいな。
・「…なんで連中にあんなまねをさせた…」「人ひとり殺すのが“あの程度のこと”か‼」
・殺しだけはぜったいさせない そういう条件だったはず
・ディノはアッシュを人の上に立つ人間だと見込んでる
・「チンピラのボスにおさまってるようなヤツではないと思っているよ」
・仕事…
・ディノがアッシュを拾った(良くない意味で?)
・最近金遣い粗い。なんかの伏線?
・「愛しているよ スイート・ハート」…
・顎撫でるとことかほんと飼い猫撫でてるって感じ
・誰やこのモヒカン!
・オカマキャラかと思ったら違った
・「オレがおまえを殺るハメになるようなことだけはしてくれるなよな」えーこれ後々の展開のフラグかな?
・「バナナフィッシュ」で繋がる線。グリフ再登場。アッシュとはどういう関係?
・このカプセルはたぶんグリフが錯乱した原因の薬とかだよね。こういう繋がりになるってことは。
・オーサーとばちばち
・「ヤツとはいずれカタをつけなきゃ」とか「卑怯なヤツ」とか言われてたヤツ…うらぎりそー
・ディノの手下じゃないんですよ宣言
・この指のお礼。アッシュとなにやら確執あり
・ドブさらいって最初なんのことかわかんなかった
・金はやっぱグリフの治療代で使ってるっぽいな
・男から預かった粉末の成分調査を町医者に依頼
・「警部、ありゃ男ですよ」
・ジェンキンズ警部癒し系キャラだな
・イベ、エイジ登場
・情報将校ってなに?
・冒頭出てきたグリフの友達マックス・ロボ 「バナナフィッシュ」を追っている
・自殺事件との繋がり
・イベとエイジはストリートキッズの取材でやってきた
・「連中は我われの法律からははみだしていますが自分たちの作ったさまざまな規律は実によく守るんですよ…」
・「彼らは自分たちの選んだボスには絶対忠実です」「だから連中はボス次第なんですよ」
・白人でありながらプエルトリカンや黒人をも統率する実力者アッシュ
・アッシュに探りを入れるディノ
・オーサーは過去アッシュにナイフで指をやられて引き金をひけなくなった なるほどー
・「あのかわいいツラにすっかりだまされたぜ」
・アッシュにコケにされてるヤツと恨みを持つヤツで手を組む
・マービン→オーサーの順でやっつけられると思うなあ
・オーサー:殺してくれ/ディノ:白状させろ 殺さない程度に
・マービン普通に嘘ついたな。普通に考えてディノの指示優先だろうけど。
・グリフはアッシュのお兄さん!結構歳離れてるよな
・10年にもなるのにいまだにフラッシュバックがあらわれる
・バナナフィッシュ サリンジャーの小説「死を招く魚」
・人望があると同時に恐れられている 頭のいいヤツ 何をするにも一切証拠を残さない
・通り名リンクスは「山猫」の意
・アッシュと英二の邂逅。さあここからどうなる。
・イメージ違う もっとごっついおっさんみたいなやつかと
・「え? どういう意味だい…」のアッシュなんか妙にかわいいな
・銃を持たせてくれない?
三点リーダが意味深なアッシュ
・あんまりにも世界が違う人種過ぎて、ちょこっと面白がる気持ちで持たせてもいいやってなったのかな。
・「人を…殺したことある?」
・オーサーの企みミーティング スキップをおとりに銃を奪う アッシュはスキップをかわいがってる
・再度銃の腕前を褒められる描写のアッシュ
・モヒカン君来た 結構仲いい感じ?悪友?
・オーサーの襲撃→連れ去られるスキップと英二 スキップを追うアッシュ
・ショーターはディノとマービンの線を探る
・英二をかばった後リンチにあうアッシュ
・ベルト外すコマ、絶妙に嫌悪感をそそられるな…
・ちょっとオネエ?っぽい口調でぶりっこアッシュ こういうときのこういう不敵なセリフ好き
・ベルトムチめっちゃ痛そう
・シャツでアッシュの止血する英二
・「…ありがとう 助けてくれて」「…」意味深三点リーダ まだ二人のはじまりではないけど兆候って感じ?
・スケベ心でぶりっこアッシュにあっさりやられるマービン
・英二は棒高跳びの選手だった!
・英二が塀を飛び越えるシーンすごく印象的で素敵なコマだ アッシュの驚きの顔
・「壁を飛び越える」って示唆的でなんかすごくいいな。英二がとてもかっこよくみえる。
・閉じ込められた空間から飛び出して自由を手にする姿そのものって感じ。今後アッシュが英二に心惹かれていくうえで、そのひとつがなにかここにあったんじゃないかな。
・「大和魂見せちゃうぜぇっ!!」
・助かった英二の通報で警察は埠頭へ ショーターもオーサーの相棒(スパイ?単に盗み聞き?)経由の情報で埠頭へ
・自殺事件はみんなディノと対立する立場の人々
・ほんとはすぐにでも戻りたいんです こんなことしてられない
・英二はなんかすごく純粋というか心の素直な青年なんだろうなあ。まっすぐに飾りも偽りもなく受け止めて良いほうに考えることができるというか。悪感情を持ったりとか無関心にうっちゃったりしないというか。アッシュはオレを助けてくれたんです というが、普通はなんか「うっかり不良少年のいざこざに巻き込まれてえらい目にあった…運ないな」ってぐらいにしか思わない気がする。