すべてはプライベート・オピニオン

主に小説や漫画やアニメや映画についての覚書を不定期で放り投げます。基本ネタバレ注意。

BANANA FISH #3

漫画作品「BANANA FISH」(吉田秋生小学館)の3巻読了後覚書です。

※以下、3巻までの内容のネタバレを含みます。

 

 

■あらすじ(Amazon商品ページより引用)
バナナフィッシュの謎を追うアッシュは、暗黒街のボス、ディノ・ゴルツィネの罠にかかり、殺人の罪を着せられて刑務所に入れられた。刑務所の中にはディノの命を受け、彼を狙う者たちが入り込んでいた。一方、面会に行った際にアッシュから密かに連絡を頼まれた英二は中華街で彼の友人のショーターと会い、アッシュの兄グリフィンのもとを訪れていた。グリフィンを預かっているドクター・メレディスは、アッシュが手に入れた薬物の分析も頼まれていた。その結果は、極端な自己破壊衝動を伴う強力な幻覚剤であるという。折しも、その頃ディノと対立する組織の者たちが自殺する事件が相次いで起こっていた…。

■あらすじ(コミック4巻冒頭掲載のあらすじより引用)
(前略)ディノの策略でアッシュは刑務所に入獄。服役中、ディノの一味にカプセルを奪われ、グリフも射殺されてしまう。保釈されたアッシュは復讐を試みるが果たせず、ますますディノの怒りを買ってしまう。アッシュの身を案ずるグリフの元親友・マックスの意見で、アッシュたちは、アッシュの故郷ケープ・コッドへ避難する。しかし、アッシュの父親はなぜか冷たい態度で…。

  

読後直後大枠感想

グリフを挟んだマックスとアッシュの関係が、とりあえず和解に着地してほっとした。バナナフィッシュの謎を追うこの作品の本筋上、アッシュとマックスのバディは絶対必要だし強力なものになっていくはず。というか単純におっさん(というには若いはずだけど)と少年の組み合わせには外れがないんだよ!
あと、アッシュ、英二、ショーター、マックスが、みんな「俺自身の問題だ」「俺自身の戦いなんだ」と言ってゴルツィネ襲撃やバナナフィッシュの手がかり探しに乗り出すのが、ほんとにそれぞれが覚悟をもって自分の戦いをしている男たちなんだな、と思って印象深かった。ひとりひとりがかっこいい男たちだ。
そこでいくと、特に英二のそういった覚悟・彼の戦いについて、この巻ではアッシュと伊部さんの、それぞれの対英二方針の違いがはっきりしていた。アッシュは英二の同行を受け入れ、自分の身は自分で守れと銃を持たせた。伊部さんはあくまで英二を日本に連れ帰りたい、ここは英二の居る世界とは違うと思ってる。アッシュと伊部さんはそれぞれ、自分が属してきた世界の枠組みで英二を見ている。そして、英二が属している世界とは確かにアッシュの世界ではなく伊部さんの方の世界である。
この作品はアッシュが主人公なのだから、本筋はアッシュの戦いがどうなっていくのかが主柱だろうし、目的がほぼほぼ一致しているのでマックスの戦いもほぼそれに沿って展開していくだろうけど、英二の戦いは今後どう展開するのか、アッシュや伊部さんをはじめとする他のキャラとの関わり含めて、ここは予測がつかなくて楽しみ。

 

読みながらメモした細切れ

・初っ端1コマ目のアッシュ凄みがあってとても好きな顔
・「1回きりだと言ったはずだ…! このブタヤロウ!!」 大方の予想通りガーベイぼっこぼこ
・「オレはクズどもに軽蔑されたって痛くもかゆくもねえよ」
・あんなに強いのになんでガーベイの言いなりに?→アッシュがカプセルを使って外部に連絡をとったことに気付くマックス(これ気づくマックスもすごいな)
・伊部さんと英二が合流
・今日の英二は右肩が脱げてるね!(1コマだけ急に左肩だけど笑)
・ほんのわずかだけ薬の一部は移しておいたのでそれは持っていかれずに済んだ
・とりあえずこの薬かなりやばいぜって話と眼鏡男がバナナフィッシュ?って話
・「オレにかまうのは 罪の意識ってヤツかい?」 マックスは腹くくってアッシュを救うため面倒みようとするがアッシュは拒否
・マックスの弁護士ジョージ 保釈は問題ないが息子マイケルの養育権争いは勝ちの見込み無し
・怪しげな工房への呼び出し(ロボじゃないことアッシュは気づいてる)
・伊部と英二が日本へ帰る帰らないでもめる。
・事態は変わった。コルシカ・マフィアが絡むのであれば危険すぎる。伊部は英二を日本に帰したい。
・グリフは残念ながらお亡くなりに…
・伊部「今までのことをすべてチャーリーに話そう オレたち素人の手に負えることじゃない」
・ショーターも伊部さんと同意見。特に英二について。(伊部さんの手書きの「そーだ」かわいい)
・「ちくしょう… 見さかいなく人を殺しやがって…! 何が自由の国だ…笑わせんな!」 熱い男伊部さん
・工房で案の定ディノの手下から襲撃を受けるアッシュ
・伊部→チャーリー→マックスへグリフの死が伝えられる
・アッシュには伝えるな。ジェンキンズ警部が出所させようと奔走している。今知ったら脱走騒ぎを起こしかねない。
・例のフォークで危機を脱するアッシュ。
・ディノに伝えろ オレをここから出せと さもなきゃお宝を警察に売って全部話す
・工房に駆け付けたマックスが口を滑らせたことにより、アッシュにグリフの死が伝えられる
「おまえには…いや オレたちには とても悪い知らせだ」って言い方が思慮深くていいな
・「撃たれたんだ… ディノ・ゴルツィネの一味に」
・個人的なつながりのあるフォックス州知事経由でアッシュの特別保釈許可をゲットするジェンキンズ警部 「裏でも入り口には違いないさ」 かっくいー!
・マックスとアッシュなぐり合い
・「…オレには悲しむ権利がある」「オレとグリフは友だちだったんだ…あの胸の悪くなるような泥沼でな…」
・「グリフィンは耐えられずに薬の力を借りたんだろう…」「弱さは…ヤツの責任だが… いや…もしかしたらヤツだけがまともだったのかもしれないが…」
・「…だがオレは そういう人間の弱い部分につけこんでもうけようとするヤツが許せねえんだ」
・バナナフィッシュについて知っていることをすべてマックスに話すアッシュ
・ここの虚無って感じの表情がもう…
・「…なぜオレに話す」「――わからない わからない…オレにも」
・「あんたを憎めたらと思うよ…」
・マックスとアッシュ、お互いにグリフを愛するふたりとして和解できてよかった
・グリフのことは居合わせた自分がアッシュに伝えるという英二
・「でも英ちゃんこれが最後だよ アッシュを警部のもとへ送り届けたらその足で空港へ行くんだ いいね?」
・保釈手続き 猫っ被りアッシュ
・「あのヤロウ とりあえずおまえを味方につけたほうが得とふんで演技したんだ」
・猫被りだと思ってるのに、「あれっやけにしおらしいな」であっさり「自分のカングリか」って罪悪感持つマックスの人の好さが好きです。
・マックスももう一度バナナフィッシュを追うことにした
・「ムダだな あんたにはムリだよ」 やっぱり不穏なアッシュ
・「オレは言っちまったんだ! ヤツの兄貴がディノに殺されちまったってこと ヤツは復讐する気だ!」
・「ヤツは必ず何かやらかすぞ!! ヤツを止めろ!! ここから出すな! やっぱりネコかぶってやがったんだ!!」
・「ねえチャーリー 頼みがあるんだけどな」 おうおう猫被ってる猫被ってる 
・「きっと心配してると思うから 会ってきたいんだ」 もう亡くなってるとわかってるのにこんなセリフが言えるアッシュの鋼の精神力が逆にこれまでの彼の人生の凄惨さを思わせる
・おろおろなチャーリーほんといいひと
・チャーリーの銃と車を奪うアッシュ 「…あんたはやっぱりポリスをやるにはお人よしすぎるよチャーリー」
・「いいか――これはオレ自身の問題だ… あんたらには関係ない――オレがこの手で始末をつける!」
・「危ない!オーサーだ!」これ伊部さんの機転も結構すごいし、即座に反応したチャーリーも流石伊達に警察やってない。
・伊部さんとチャーリーという大人に抑えられかけるアッシュ、やっぱりこの辺は等身大の不良少年って感じ。あくまで少年っていう。
・「ごめん伊部さん!」運転席に乗り込んで伊部さんとチャーリーを振り切る英二
・ここでこの行動する英二、やっぱりどえらいことだよ。衝動的としても普通の日本の大学生の行動じゃないよ。なんでここまでアッシュに肩入れできるんだ英二君。
・「ズキュン チュン チュン」ってちょ、撃つな!w ただの威嚇で当てる気ないのかもしれないけど結構近くに当たってるぞ!
・「きみの言いたいことはわかってるさ…でもこれはぼく自身の問題でもあるんだ!」「きみの兄さんはぼくの目のまえで殺されたんだ…ぼくがマヌケであとなんかつけられたから…」「きみにあれほど気をつけろって言われたのに…」
・いや、「あれほど」というか一方的に秘密のメモを口移しされただけでは! 私はアッシュ推しの人間だがそれにしても英二の正義感?というのも違う気もするけど責任感?はすごい
・「わかったよ 好きにしろよ めんどくせえヤツだな」「ほんとかい? じゃ いっしょにいていいんだね?」「そのかわり自分の身は自分で守れよ」
・「これはオレ自身の問題だ」って大人たちを振り切ったアッシュが、「ぼく自身の問題でもある」と主張する英二を受け入れて同行を許すんだなあ…
・「足でまといはゴメンだからな! おまえオレより年上なんだろ?」「は はい」 ここのアッシュの顔かわいい
・英二への対応がまだ雑なアッシュ(年上やぞ!) これがアッシュの他人に対する通常の標準的な態度だよねたぶん。ここからどんどん変わっていくんだ。
・アッシュの行き先の心当たりはチャイナ・タウン ディノも簡単に手出しできないしショーターがいる
・「別にどうもしやせんさ…薬は取り返した…奴にはもう何もない 仲間もなわばりも――兄弟も…」ディノが手を引くのは意外だなあ。所詮小僧には何もできん、的な見くびりを感じる。
・「兄貴の治療費のために大っ嫌いなあんたのお相手までしてたってわけだ」 ああ…
・「バナナフィッシュ」は人ではない それはある薬物そのものの名前
・割と初っ端からそんな感じはあったからは特に衝撃は無い笑
・「すぐショーターのところへ行こうよ きっと喜ぶよ!」 この英二妙に幼いというか親の手をひっぱる子供みたいなかわいさがある。年上!笑
・東洋系のモブにつけられてたけどあっさり撃退するアッシュ
・「おかえり 待ってたぜアッシュ」 ショーター!
・「きくだけきいたら放してやれよ」「また仏心か? おまえこの期に及んでまだそんな甘っちょろいこと……」 ストリートキッズの世界の中でショーターのほうがアッシュよりシビアな考え方なのかな?
・グリフはおそらく共同墓所行き アッシュは弔いもできないのか…
・「手を引いてくれショーター これはオレひとりでカタをつける」
・「オレの問題だおまえには関係ないだろう!」「オレの問題でもあるんだ!!バカヤロウ!」
・ショーターもオーサー一味に狙われて、仲間も殺されてる
・さっきとなんだかデジャビュな会話。ショーターがアッシュを諭してる後ろに英二もいるこの二人のコマが象徴的。アッシュに英二とショーターがいてよかったなあと思う。
・張大の店には警察と伊部さんが張り込んでる。店に居た女の人はショーターのお姉さん。
・伊部さんはショーター姉に、英二を連れ戻すためアッシュたちの居場所を教えてくれるよう頼む。「彼はことの重大さがわかっていない――ショーターやアッシュとは違うんだということが
・まあ普通に伊部さんの言うことが「正しい」よなあ
・ところ変わって刑務所、マックスの心境 「名まえどおりふざけたヤロウだぜおまえは たったひとりであのコルシカ・マフィアの親分にケンカふっかけようなんて」「だが だからこそ オレはおまえをほおってはおけん… これはオレの戦いでもあるんだ おまえの敵は――オレの敵でもあるからだ」 ここのマックスのセリフもデジャビュ
・「英二 伊部のとこへ帰れよ… あのおっさん心配してるぜ」「今ほおり出して日本に帰ったら ずっとぼくはだめなまんまだって気がして…」 英二の心境の吐露
棒高跳びの選手だった でももう選手として跳べない
・スランプで落ち込んでいた英二を伊部さんがアメリカに連れてきた
・「自分がだめだなんて考えるな なぜ跳ぶのか考えろ なんのために――なんのために?」
・「だからぼくはもう途中でほおりだすのはやめにしたいんだ 何が起こるのか本当のことをこの目で見ておきたいんだ」
・アッシュも英二もショーターもマックスも、みんながみんな覚悟をもって自分の戦いをしているんだな。
・英二なんで裸で寝てるん?笑
・「これはおまえのだ これで身を守れ」 英二に銃を渡すアッシュ
・「ドンパチが始まったらオレはおまえを守ってやれなくなる だから自分の身は自分で守れ」
・「なんてハードな朝…!」 でもアッシュやショーターにとってはこれが日常なんだろうな
・アッシュたちはミスター李に匿ってもらってる
・「我われは他民族の干渉を受けずに我われのやり方で道を切り開いてきたのだ ここにはどんな組織でも そう安やすと手出しはできない」「ディノ・ゴルツィネは少しばかりやりすぎている」「たとえだれであろうとディノ・ゴルツィネに反旗をひるがえす者に対しては幸運を祈りたいだけだ」 なるほどー
・「クラブ・コッド」表向きは会員制の魚料理の店。ディノの趣味と実益を兼ねた少年売春の秘密クラブ。
・ディノは商品の供給源としてストリートキッズを下っ端に使っている。子どもは逃げられないように麻薬づけにされるからせいぜい2 3年しか生きられない
・新情報が出るたびにどんどんゲスくなっていくゴルツィネさん。というかアッシュはよく生き延びたね。アッシュは最初から薬づけにはされずに済んだのかな。少年たちの中でもよっぽどランク高くて薬でダメにしちゃうのは惜しかったのか。
・きまって月の15日にクラブ・コッドに現れるゴルツィネを待ち伏せる作戦
・保釈されたマックスは弁護士をまいてトンズラ。スコット弁護士お気の毒。
・マックスが伊部と合流。ショーターの姉は結局伊部さんには何も教えてなかったけど、マックスがアッシュたちの行き先を聞き出す(「伊部が自殺を図っているから英二を連れ戻したい」笑 ショーター姉いい人)
・李はアッシュとディノの諍いのもとになったもの(バナナフィッシュ)に興味があってアッシュたちに肩入れする。アッシュも李の力で魚市場に楽々侵入。利用するのはお互いさま。
・「英二おまえオレが合図したら頭ひっこめろよ」「オレがやられたらおまえがこいつを動かすんだ」
・ショーターひょうきんなのにナチュラルにシビアな世界に生きてる感。そんな、一般人には荷が重いよ!
・ディノ襲撃。トラックの上からアッシュが狙撃するも、オーサー一味に肩を撃たれて失敗。
・アッシュの「きさま…よくも」のコマの顔なんか理屈抜きでめっちゃ好き…
・伊部さんそんな現場につっこむなんて無鉄砲すぎるよ!
・マックスの口頭ばきゅんばきゅんかわいい
・全員でハドソン河に飛び込み死角に退避
・戻ろうとするアッシュをマックスが鉄拳で気絶させる。
・「どんな手段を使ってもいい…必ずあれを生け捕りにしろ…」「あれはわしのものだ…あやつだけは他人に渡すわけにはいかん」「手足を引きちぎろうが目をくりぬこうがかまわん――ただし必ず生かしてわしのまえへ引きすえてくるのだ…」 ゴルツィネの執着こわ…
・どうもしないといって手を引いた?と思ったらこんななにがなんでも自分の元に生かして連れて来いと言ったり、なんかこの人割かし対アッシュ方針がころころ微妙に変わる印象なんだけど、周回でゴルツィネ視点で読むのも面白そう。
・P149の覚醒の瞬間って感じのアッシュの顔好き。というかこういう表情が好き。
・ショーター、サングラスないと結構あっさり顔笑
・一行はケープ・コッド、アッシュの生まれ故郷へ向かうことに。(“夜逃げ”とグリフが残したバナナフィッシュの手がかり探し)
・「…家を飛び出してきた者にとっては 故郷なんて必ずしもいい思い出ばかりじゃないさ」 マックスはケープ・コッド行きの発案者だけど、アッシュのこういう心情もちゃんと理解してあげれてるうえで、なんだもんな。それがわかっているうえでそれでも、というのと、まったく推し図れていないのとでは、全然別だもんな。マックスどんどん好きになる。
・グリフを思う涙……
・アッシュそのサングラスショーターの? かわいいじゃないの
・故郷が近づいてちょっとカリカリ気味なアッシュ
・「ここがN・Yから500キロなんて ちょっとしんじられねーな」な田舎。いやでも500キロって結構遠いのでは? 時速60キロの自動車で単純計算8.3時間だもの。アメリカはやはりスケールが違うのか。
・あら美人なおねーさん。P158の半目な横顔色っぽいです。
・「どのツラさげて戻って来やがった… このあばずれが!」「友だち…ね おまえがたらしこんだのか?」 おうおうおう……
・「おまえの情夫か? おいあんた… オレの息子と寝るのはかまわんが ちゃんとカネを払えよ」 このお父さんもう完全にアッシュを「そういうもの」としてみてるのね……なんかわざと必要以上に煽ってる感はあるけど。
・「オレのおふくろはグリフィンの母親を追い出しちまったくせに オレを産むと今度は別の男と逃げちまったあばずれさ」 むー
・父親と女、グリフとアッシュでそれぞれ別の家に住んでた。
・グリフとアッシュが歳の離れた異母兄弟でほんとによかった。これ歳そんなに離れてなかったらおそらくグリフとアッシュは仲いい兄弟になるのは難しかったんじゃないかな……主にグリフ視点で。自分の母親追い出した女の残し児だもの、、いや、でも歳離れてたとしても、グリフがほんとに素晴らしい青年だったからこそなんだろうなと思う。だからこそアッシュも(そしてマックスも)あんなに慕って……
・このジェニファさんとアッシュの絡み、なんか地味にすごい琴線に触れてくる。なんでだろう。アッシュがジェニファにはすごく丁寧に応対してて、リスペクトを感じてなんだか新鮮。貴重な女性との絡みだからかしら。
・コッド・スタイルって検索したらまんま「ケープ・コッドスタイル」なんだ笑 というかケープ・コッドって「アメリカの人々の憧れのリゾート地」「ヨーロッパからはじめて移民が上陸した土地」って出てくる。ほー
・グリフィンが以前いた隊の写真の中に、グリフィンを撃ち殺した男を発見→名簿から「エイブラハム・ドースン」という名前と住所が発覚。死んだスティーブン・トムソンが最後に呟いた住所と一致。ビンゴ!
・エイブラハム・ドースンを探しに西海岸LAのその住所へ向かう流れ。西には西のファミリーがあるからゴルツィネの手も届かない。
・伊部さんと英二はビザの期限切れ問題が…でも伊部さんは一旦戻るのを諦めアッシュ達と行動ともにするつもりみたい?
・アッシュはすぐでも発ちたいがケガ人もいてみんな疲れてるので明日。
・口調乱暴だけど年長にベッド譲るアッシュえらいぞ笑 「英二 来いよ 手伝え!」も乱暴だけど地味に好き。
・「いいところだね」「何もないところさ いつも風が強い」「きらいなのかい?」「考えたこともない」
・なんかここの会話、抒情的でよい……めっちゃ映画みたいな間で脳内再生される。
・早朝に銃の練習をするアッシュ
・1巻でスキップと一緒に捕まってるあたりでも1回あったと思うけど、英二がアッシュのこと「タフだな~~」って引き気味に感心してるとこなんか地味に好き笑
・「撃たしてやるよ 撃ちたきゃ」「いいの!?」 音符マークまでつけて喜ぶ英二。何気ないシーンだけど、銃に対する認識というか距離感の違いから、アッシュと英二の属する世界の違いにまで思いを馳せると、途端に切なくなるなあ。
・「なんだよ伊部サン あいつに銃を撃たせたのがあんまり気に入らないみたいだな」 伊部さん否定してるけどまあ複雑だろうなそりゃ
「ただきみと彼とはあまりに違いすぎる 育った環境も考え方も」 うんうん…
・あんたはあいつを甘やかしすぎる そんなだからあいつはいいトシして自分の身ひとつ守れねーんだぜ
・オレたちの国では自分の身を守るために銃を持つ習慣はないんだ!
・ここ難しいよなー アッシュの言うとおりここは日本じゃないっていうのはそりゃそうなんだけど、だから郷に従って銃を扱えるようにして人も殺せるようになって…ってなるのもなんか違うし
・おや伊部さんやっぱり、LAについたら英二連れて日本に帰る、が本心だったか。マックスもわかってたな。
・そりゃ伊部さんの立場だったら英二をこれ以上危険な目にあわせるわけにはいかんな。親御さんから大事な息子を預かってる保護者だもの。
・3巻のラストは、父子の確執で締め。「…おまえはここにいないほうがいい わかってるだろう…」って言い方と表情からして、この父親も単なる人非人ってわけではなさそう。いい父親ではないにしても。